みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』のご紹介です。
みんなが大好き、ぐりとぐらが海水浴にでかけます。
かわいい水着姿と、チャーミングな泳ぎがみどころ。
暑い季節にぴったりの絵本。
夏がくるたび手にとりたくなる1冊です。
絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』の情報
『ぐりとぐらのかいすいよく』のあらすじ
ノネズミのぐりとぐらが波打ちぎわで遊んでいます。
すると海に光るものが浮かんでいるよ。
だんだん近づいてきて……砂浜に流れついたのはぶどう酒の瓶。
だけど、ゆすってみると中身が違うみたい。
コルクの栓を開けてみると、中から出てきたのは……手紙と地図と浮き袋。
手紙には「しんせつな ともだちへ しんじゅとうだいへ きてください。うみぼうずより」と書かれています。
もちろん、ぐりとぐらは行ってみることに。
地図で真珠灯台の位置を確認したら、浮袋をふくらませて。
さあ用意はできた、出発!
海ははじめて、ぐりとぐら。
波にゆられて大冒険です。
突然、海のなかから大きなうみぼうずがあらわれます。
連れてこられたのは真珠灯台の砂浜です。
うみぼうずは、灯台のランプに使う真珠を穴に落として困っているみたい。
ぐりとぐらは穴に入って真珠を持ちかえりました。
そしてそのお礼に、いろいろな泳ぎ方を教えてもらうのでした。
絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』の内容と感想
こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本。
「ぐりとぐら」シリーズ、第3弾。
毎年、夏になると読みたくたる!
暑い季節にぴったりの1冊です。
今回はぐりとぐらが、海水浴にでかけます。
そして、そこで拾った空き瓶から物語ははじまります。
まず目を引くのがぐりとぐらの水着姿。
おそろいのストライブ柄がなんとも可愛いらしいですね。
そしてみどころは、ページをいっぱいに使っていろんなの泳ぎを教えてもらう場面。
いぬかき、くらげ・およぎ、くじら・およぎ、バラフライ。
ひらめ・およぎ、かえる・およぎ、そして最後にイルカ・ジャンプ。
うみぼうずのダイナミックな泳ぎと対象的に、小さなぐりとぐらの可愛らしいこと。
今すぐ海に飛び込んで、泳ぎだしたくなりますね。
他にも、読み聞かせでは地図をなぞって楽しんだり。
遊び心を刺激される素敵な1冊。
ちなみに海坊主のモデルは、著者である中川李枝子さんの水泳教室の先生なのだそう。
発行部数は188万部のミリオンセラー作品*1。
夏がくるたびに手にとりたくなる、ロングセラー絵本です。
受賞歴
・日本図書館協会選定図書
続編・シリーズ作品
【ぐりとぐらシリーズ】
- ぐりとぐら(1967年1月)
- ぐりとぐらのおきゃくさま(1967年6月)
- ぐりとぐらのかいすいよく(1977年4月)
- ぐりとぐらのえんそく(1983年3月)
- ぐりとぐらとくるりくら(1992年10月)
- ぐりとぐらのおおそうじ(2002年2月)
- ぐりとぐらとすみれちゃん(2003年10月)
・カステラのあま〜い匂いに引きよせられる! 世界中で愛される名作絵本『ぐりとぐら』
・もしかして、サンタさん? クリスマスの定番絵本『ぐりとぐらのおきゃくさま』
・年末…ではなく、初春のお話 大人気絵本シリーズ第6弾『ぐりとぐらのおおそうじ』
空き瓶に愛情を込めて
波に流されてきた瓶詰めの手紙。
ボトルメールなんて言ったりするみたいで、なんだかロマンチックですよね。
ドラマやアニメなんかでもありがちだったりするけどさ。
1度くらいは流してみたいし、拾ってみたいと思いませんか。
空き瓶に込めた思い。
どこに届くのかもわからず。
いつ届くのかもわからない。
もしかしたらずっと誰にもみられない可能性だってあるんです。
それでも、その小さな瓶に思いを託して手をはなす。
海をこえて、いつか誰かに届くことを願いながら……
それってなんだか子育てに似ているなあ、と感じてしまいます。
きちんと届くのかわからない。
どこに辿り着くのかもわからない。
それでも愛情を込めて送り続ける。
思い通りにしようとしても上手くいかなくてね。
ほんと波にまかせてゆらゆら動く空き瓶みたいに。
でもまあ、そんなものなんだよね。
子どもには子どもの人生があるんだから。
干渉しすぎたって、きっとお互いいいことないですしね。
いつかわかってくれればいい。
たとえ、わかってもらえなくても、子ども幸せならそれでいい。
そんな思いで、日々を過ごすんです。
今日も空き瓶に愛情を込めて、どんどん届けちゃうよー!
以上、おもわず泳ぎだしちゃう!夏になると読みたくなる人気絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
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