![guritogura-kaisuiyoku 絵本「ぐりとぐらのかいすいよく」の表紙](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/07/guritogura-kaisuiyoku.jpg)
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』のご紹介です。
みんなが大好き、ぐりとぐらが海水浴にでかけます。
かわいい水着姿と、チャーミングな泳ぎがみどころ。
暑い季節にぴったりの絵本。
夏がくるたび手にとりたくなる1冊です。
絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』の情報
『ぐりとぐらのかいすいよく』のあらすじ
ノネズミのぐりとぐらが波打ちぎわで遊んでいます。
すると海に光るものが浮かんでいるよ。
だんだん近づいてきて……砂浜に流れついたのはぶどう酒の瓶。
だけど、ゆすってみると中身が違うみたい。
コルクの栓を開けてみると、中から出てきたのは……手紙と地図と浮き袋。
手紙には「しんせつな ともだちへ しんじゅとうだいへ きてください。うみぼうずより」と書かれています。
もちろん、ぐりとぐらは行ってみることに。
地図で真珠灯台の位置を確認したら、浮袋をふくらませて。
さあ用意はできた、出発!
海ははじめて、ぐりとぐら。
波にゆられて大冒険です。
突然、海のなかから大きなうみぼうずがあらわれます。
連れてこられたのは真珠灯台の砂浜です。
うみぼうずは、灯台のランプに使う真珠を穴に落として困っているみたい。
ぐりとぐらは穴に入って真珠を持ちかえりました。
そしてそのお礼に、いろいろな泳ぎ方を教えてもらうのでした。
![guritogura-kaisuiyoku.1 絵本「ぐりとぐらのかいすいよく」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/07/guritogura-kaisuiyoku.1.jpg)
絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』の内容と感想
こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本。
「ぐりとぐら」シリーズ、第3弾。
毎年、夏になると読みたくたる!
暑い季節にぴったりの1冊です。
今回はぐりとぐらが、海水浴にでかけます。
そして、そこで拾った空き瓶から物語ははじまります。
まず目を引くのがぐりとぐらの水着姿。
おそろいのストライブ柄がなんとも可愛いらしいですね。
そしてみどころは、ページをいっぱいに使っていろんなの泳ぎを教えてもらう場面。
いぬかき、くらげ・およぎ、くじら・およぎ、バラフライ。
ひらめ・およぎ、かえる・およぎ、そして最後にイルカ・ジャンプ。
うみぼうずのダイナミックな泳ぎと対象的に、小さなぐりとぐらの可愛らしいこと。
今すぐ海に飛び込んで、泳ぎだしたくなりますね。
他にも、読み聞かせでは地図をなぞって楽しんだり。
遊び心を刺激される素敵な1冊。
ちなみに海坊主のモデルは、著者である中川李枝子さんの水泳教室の先生なのだそう。
発行部数は188万部のミリオンセラー作品*1。
夏がくるたびに手にとりたくなる、ロングセラー絵本です。
受賞歴
・日本図書館協会選定図書
続編・シリーズ作品
【ぐりとぐらシリーズ】
- ぐりとぐら(1967年1月)
- ぐりとぐらのおきゃくさま(1967年6月)
- ぐりとぐらのかいすいよく(1977年4月)
- ぐりとぐらのえんそく(1983年3月)
- ぐりとぐらとくるりくら(1992年10月)
- ぐりとぐらのおおそうじ(2002年2月)
- ぐりとぐらとすみれちゃん(2003年10月)
・カステラのあま〜い匂いに引きよせられる! 世界中で愛される名作絵本『ぐりとぐら』
・もしかして、サンタさん? クリスマスの定番絵本『ぐりとぐらのおきゃくさま』
・年末…ではなく、初春のお話 大人気絵本シリーズ第6弾『ぐりとぐらのおおそうじ』
![guritogura-kaisuiyoku.2 絵本「ぐりとぐらのかいすいよく」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/07/guritogura-kaisuiyoku.2.jpg)
空き瓶に愛情を込めて
波に流されてきた瓶詰めの手紙。
ボトルメールなんて言ったりするみたいで、なんだかロマンチックですよね。
ドラマやアニメなんかでもありがちだったりするけどさ。
1度くらいは流してみたいし、拾ってみたいと思いませんか。
空き瓶に込めた思い。
どこに届くのかもわからず。
いつ届くのかもわからない。
もしかしたらずっと誰にもみられない可能性だってあるんです。
それでも、その小さな瓶に思いを託して手をはなす。
海をこえて、いつか誰かに届くことを願いながら……
それってなんだか子育てに似ているなあ、と感じてしまいます。
きちんと届くのかわからない。
どこに辿り着くのかもわからない。
それでも愛情を込めて送り続ける。
思い通りにしようとしても上手くいかなくてね。
ほんと波にまかせてゆらゆら動く空き瓶みたいに。
でもまあ、そんなものなんだよね。
子どもには子どもの人生があるんだから。
干渉しすぎたって、きっとお互いいいことないですしね。
いつかわかってくれればいい。
たとえ、わかってもらえなくても、子ども幸せならそれでいい。
そんな思いで、日々を過ごすんです。
今日も空き瓶に愛情を込めて、どんどん届けちゃうよー!
以上、おもわず泳ぎだしちゃう!夏になると読みたくなる人気絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
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