みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は「第10回 MOE絵本屋さん大賞2017」についてのお話です。
もはや年末の恒例行事!
第10回 MOE絵本屋さん大賞2017の受賞発表がありました。
今年は「絵本ブーム」と言われたり。
なにかと絵本の話題が尽きない1年でしたね。
さてさて、そんな2017年度はいったいどの絵本が受賞作に選ばれたのでしょうか?
それではさっそく紹介したいと思います。
MOE絵本屋さん大賞とは
「MOE絵本屋さん大賞」とは、白泉社の絵本雑誌『月間MOE(モエ)』が開催する絵本賞です。
絵本専門店や児童書売り場の担当者など、3,000店を超える全国の書店にアンケートを実施。
おすすめしたい新刊絵本を選んでもらい、その年にもっとも支持された新刊絵本30冊を選びます。
2008年からはじまり、今年で第10回目を迎えました。
新人絵本作家の作品から選ばれる新人賞に加え、昨年の第9回からは全国のパパ&ママの投票により決定されるパパママ賞も新設されましたよ。
MOE絵本屋さん大賞2017
今年は記念すべき第10回目の開催です。
2年連続で1位に選ばれているヨシタケシンスケさんの絵本は何位に入るのか?
他にも期待の新人作家さんの台頭などなど。
見どころ満載の「MOE絵本屋さん大賞2017」の受賞発表!
では、栄えある第1位に輝いたのは……
1位 なつみはなんにでもなれる
対象年齢:3歳から
第1位はヨシタケヨシタケさんの『なつみはなんにでもなれる』です!
『りゆうがあります』『もうぬげない』に続く3年連続の1位受賞。
累計で4回目となる「MOE絵本大賞」第1位の獲得です。
いやー、ヨシタケシンスケさんスゴイ!
さて、どんな内容かというと……
「コレ、なーんだ?!」
子どもらしい柔軟な発想で繰り返される「あてっこクイズ」
夜、眠りにつく前の親子だんらんの風景。
そんな、ほのぼのとした1コマを面白おかしく切りとった愉快な1冊です。
可愛らしいなつみちゃんにほっこりさせられます。
子どもも大人も笑える楽しい絵本です。
「コレ、なーんだ?!」 愛らしいけど超難問!あてっこゲーム絵本『なつみはなんにでもなれる』
2位 いっさいはん
対象年齢:パパ・パパ向け
第2位は『いっさいはん』です。
画家・イラストレーターであるminchi(みんち)さんの絵本デビュー作。
SNSがきっかけで生まれた子育てあるある絵本です。
1歳半ごろの子どもの、愛おしくも不思議な生態を描いた作品。
どのページをひらいても「あるある」と、つい笑ってしまいますよ。
現役のママやパパに、子育てに一段落したお母さんやお父さん。
子育て経験のあるすべての人に読んでほしい1冊。
何度読んでもニヤニヤがとまらない愉快な絵本です。
ニヤニヤがとまらない!1歳半の愛おしくも不思議な行動を描いた子育てあるある絵本『いっさいはん』
3位 つまんない つまんない
対象年齢:3歳から
第1位だけでなく、なんと3位入賞もヨシタケシンスケさんです!
「つまんない」
そんな、子どもがよく口にする言葉から展開する想像力全開の1冊。
奇想天外でユニークな発想。
ヨシタケシンスケさんらしい「つまんない」をどこまでも探求する哲学絵本です。
「つまんない」のにおもしろい?
めくるめく「つまんない」ワールドをご堪能ください。
つまんないのにおもしろい? 考えることを楽しむ哲学絵本『つまんない つまんない』
4位 おいしそうなしろくま
対象年齢:4歳から
「たべものの なかに はいってみたら どんな かんじかな?」
そんな思いつきからはじまる、食いしん坊なしろくまの愉快な妄想物語。
ごはん、みそしる、たまごやきにコロッケ。
しろくまが食べ物の中に入って、全身でおいしさを味わいます。
読み聞かせしているとお腹がすいてきちゃうかも……!?
ちょっぴりおバカでユーモアたっぷりの愉快な1冊です。
食べ物の中に入っちゃえ!食いしん坊の愉快な妄想絵本『おいしそうなしろくま』
5位 ノラネコぐんだん あいうえお
対象年齢:3歳から
「ノラネコぐんだん」シリーズ第5段!
なんと人気シリーズ初の知育絵本です。
ノラネコぐんだんで知育って……
ちょっと不安に感じちゃいますよね。
だっていつもやりたい放題、好き勝手やってますもん……
だけど大丈夫!
イラストを指さしながら、たくさんの言葉が覚えられます。
ノラネコぐんだんらしい言葉も満載で、楽しく学べますよ。
ひらがな&カタカナ表のおまけ付き。
6位 生きる
対象年齢:小学校低学年から
6年生の国語の教科書にも載っている谷川俊太郎さんの詩「生きる」
その詩に絵が添えられ、メッセージのこもった1冊の絵本になりました。
他愛もない風景。
当たり前にある日常。
「生きる」ということを改めて考えさせられる作品。
ぜひ親子で一緒に読んでほしい1冊です。
7位 ノラネコぐんだん そらをとぶ
対象年齢:2歳から
第5位の『ノラネコぐんだん あいうえお』に続いて、7位も工藤ノリコさんの作品です。
大人気絵本シリーズの第4弾!
キュートでちょいワルな奴らが、またまた自由気ままに大暴れ。
今回は飛行場、無人島と、2つの場所でやりたい放題です!
ダメだし、おバカなんだけど、なんだか憎めない。
飛行機を盗むなんて、すっごいイタズラなんだけど許せちゃう。
まあ、いつも悪さばかりだけど、ちゃんと最後は怒られて反省……
は、してないか……
さあ、ヤンチャでおちゃめなノラネコぐんだんの「そらのたび」をお楽しみください。
やっぱり、ドッカーン!!大人気絵本シリーズ第4弾『ノラネコぐんだん そらをとぶ』
8位 おじいちゃんとパン
対象年齢:4歳から
出版社:パイ インターナショナル
出版年:2017年6月
ページ数:24ページ
おじいちゃんと孫の男の子。
2人のおりなす、おいしさと幸せのつまったパンのお話。
「しかたねえな」
そう言いながら、いつもパンを分けてくれる小粋なおじいちゃんが素敵です。
やさしい物語も素敵なんだけど、とにかく、描かれたパンのおいしそうなこと!
ページをめくるたびにヨダレが……
人気コミック『ごはんのおとも』の著者、作家たなさん初の絵本作品。
無性にパンが食べたくなる、おいしい絵本です。
「今日はなにぬるの?」 おいしさと幸せのつまった絵本『おじいちゃんとパン』
9位 いらないねこ
絵本情報紙『月刊MOE』で連載されていた話題作が待望の単行本化!
人気絵本『せかいいちのねこ』に続く、ぬいぐるみのニャンコの物語です。
捨てられた子猫を「おとうさん」になって愛情いっぱいに育てるニャンコ。
そして、あたたかく見守るやさしい猫たちの感動の物語!
独特の世界観とイラストが特徴的な素敵な1冊です。
10位 アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険
著者: トーベン・クールマン/作 金原 瑞人/訳
出版社:ブロンズ新社
出版年:2017年4月
ページ数:117ページ
ニューヨークから、月面へ!
小さなネズミの冒険物語です。
緻密に描かれた絵。
スケールの大きな物語。
まさに力作!
夢みるすべての人に読んでほしいファンタジー絵本です。
10位 そらの100かいだてのいえ
対象年齢:3歳から
大人気「100かいだてのいえ」シリーズ第4弾。
地上、地下、海に続き、今回の舞台は空の上!
シジュウカラのツピくんが、お花を咲かるために最上階を目指します。
雲、雨、雷など、自然をモチーフにしたキャラクターたち。
空ならではの住人たちと、個性的なお部屋は必見ですよ。
ツピくんと一緒にお家をのぼっている気分になれる楽しい絵本。
さあ、ツピくんと一緒に、そらの100かいだてのいえへ飛び立とう!
次の舞台は空の上!大人気縦向き絵本の第4弾『そらの100かいだてのいえ』
新人賞
新人の絵本作家さんによる絵本から選ばれる新人賞。
上位3作品は本賞でも上位に選ばれていました。
今年は新人作家さんが活躍した年でもありましたね。
それでは結果発表いってみましょう!
1位 いっさいはん
対象年齢:パパ・パパ向け
総合第2位と同時授賞!
1歳半ごろの子どもの、愛おしくも不思議な生態を描いた子育てあるある絵本です。
作者であるminchiさんにとっては初めての絵本で受賞ですからね。
これからどんな絵本を発表してくれるのか期待大です!
2位 おいしそうなしろくま
対象年齢:4歳から
総合第4位と同時授賞!
食いしん坊なしろくまの、おいしそうな妄想劇。
シリーズ第2段の『あま〜いしろくま』も楽しい作品です。
次回作にも期待が高まる絵本作家さんですね。
3位 おじいちゃんとパン
対象年齢:4歳から
まるで絵本の中から香ばしいトーストの香りが漂ってくるみたい。
読み終えるころには、もうお腹ぺこぺこです。
簡単なレシピもあって、思わずマネしたくなること請け合い。
おいしさと幸せのつまったパンのお話です。
作家たなさん初の絵本。
次回作もぜひとも読んでみたいですね。
4位 とりこしふくろう
対象年齢:3歳から
MOE創作絵本グランプリ入賞作の絵本。
期待の新人が贈る、心あたたまる物語です。
「こまった こまった たいへんだ」
心配性のふくろうじいちゃんのもとに、ある晩1羽のひよこが迷い込んできて……
「もしかして」
「かもしれない」
まだ起きていないことをあれこれと心配してばかり。
取り越し苦労なふくろうの、ほのぼのとした絵品です。
5位 さらじいさん
骨董品の絵皿が舞台のストーリー。
おじいちゃんからもらった、とっても古いお皿「さらじいさん」
ある日、ドーナツを食べようとお皿にのせたら、手がにゅーっとのびてきて……
ちょっと不思議な古伊万里絵本です。
うーん……渋い……
パパママ賞
全国のパパとママが選ぶ、0~6歳向けの絵本賞です。
2016年10月~2017年9月発売の作品が対象。
全国の書店員さんの投票によるノミネート20作品から、中学校入学前の子どもがいるママ、パパの投票により選ばれました。
そんなパパママ賞の第1位に輝いたのは……
1位 ノラネコぐんだん そらをとぶ
対象年齢:2歳から
パパママ賞の第1位は「ノラネコぐんだん そらのたび」が選ばれました。
総合第7位と同時授賞!
やっぱりノラネコぐんだんはママやパパから人気ですね。
たくさんの支持を集めての1位獲得です。
シリーズの続編も発表されていますし「ノラネコぐんだん」からは、まだまだ目が離せそうにないですね。
2位 おすしのずかん
対象年齢:3歳から
ペンギンのお寿司屋さん「ぺんぎんずし」
注文すると、その場でネタを捕まえにいって握ってくれる?
そんな、ネタがとっても新鮮なお寿司屋さんが舞台の絵本です。
「このお寿司って、どんなお魚?」
読むたびに好奇心が刺激される、お寿司の図鑑。
お寿司も魚もいっぱい登場しますよ~!
ユーモアたっぷりの「ぎょぎょぎょ」な1冊。
楽しみながら、お寿司や魚について学べる絵本です。
総合第12位と同時授賞!
へい、いらっしゃい!ペンギンたちと魚もお寿司もおいしく学べる絵本『おすしのずかん』
3位 そらの100かいだてのいえ
対象年齢:3歳から
こちらも総合第10位と同時授賞!
シリーズとおして人気の絵本ですね。
細かい描き込みにページをめくるたびにワクワクできるのも楽しい!
子どもたちだけではなく、読み聞かせながら大人も楽しめる1冊。
4位 なつみはなんにでもなれる
対象年齢:3歳から
総合第1位と同時授賞!
なつみちゃんの可愛さにはママもパパもメロメロです。
遊び疲れていつのまにか寝ちゃうところなんて子育てあるあるですしね。
親子のほのぼのとしたやりとりがほっこりさせてくれる1冊。
なつみちゃんの可愛らしさに癒されつつ笑顔になれる愉快な絵本です。
5位 いっさいはん
対象年齢:ママ・パパ向け
総合第2位、新人賞第1位に加えての授賞!
まあ、納得の結果ですね。
個人的には今年1年で1番目にする機会が多かった絵本じゃないでしょうか。
内容的にもママ、パパ向けですし、当然と言えるランクインですね。
5位 ぜったいに おしちゃダメ?
対象年齢:2歳から
著者:ビル・コッター/作
出版社:サンクチュアリ出版
出版年:2017年8月
ページ数:32ページ
この絵本には 1つだけルールがあります。
それは「ぜったいにボタンを押しちゃダメ」と、いうこと。
さらに、ボタンのことを考えてもダメなんですって……
なんとも気になるボタンをテーマをした物語。
楽しい仕掛けがいっぱいの参加型絵本です。
子どもの好奇心を刺激するアメリカ生まれので大ヒット作!
ワクワクドキドキの愉快な1冊ですよ!
総合第15位と同時授賞!
押すなよ!せったい押すなよ!ボタンが気になる参加型絵本『ぜったいに おしちゃダメ?』
まとめ
いかがでしたか?
お気に入りの1冊はランクインしていましたか?
相かわらずヨシタケシンスケさんは大人気ですね。
まだしばらく「ヨシタケフィーバー」は収まりそうにありません。
他にはminchiさんや柴田ケイコさんといった、新しい絵本作家さんが2位と4位と大活躍でした。
これからどんな絵本を届けてくれるのかとっても楽しみですね。
11位以下の授賞結果など「MOE絵本屋さん大賞2017」の詳しい内容は『月刊MOE』2月号でご確認ください!
以上、「第10回 MOE絵本屋さん大賞2017」についてのご紹介でした。
おしまい。
もうMOE2月号発売になったんですね~!
28日発売と思ってて、Amazonでもまだ予約受付中なのですが…
あとで本屋さんに行ってみます(*^^*)
ななしさん
あー、わかりにくくてすいません。
発売日28日であってます。
間違って買いにちゃダメですよ。
まだ売ってませんから!
まだ行ってませんよね……
もし言ってたら、ごめんなさい。