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〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

つまんないのにおもしろい? 考えることを楽しむ哲学絵本『つまんない つまんない』

絵本「つまんない つまんない」の表紙

出典:ヨシタケシンスケ『つまんない つまんない』/白泉社

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『つまんない つまんない』のご紹介です。

「つまんない」ってなんだろう?
「つまんない」のにおもしろい?

奇想天外でユニークな発想。
ヨシタケシンスケさんらしい「つまんない」をどこまでも探求する哲学絵本。

めくるめく「つまんない」ワールドをご堪能ください。

絵本『つまんない つまんない』の情報

著者:ヨシタケシンスケ/作
出版社:白泉社
出版年:2017年5月
ページ数:32ページ
対象年齢:3歳から

『つまんない つまんない』のあらすじ

男の子がおうちで退屈しています。

「おもちゃは もう みんな つまんないし」
「きょうは テレビも つまんない」

ママに「ねえ、つまんないんだけど」と言ってみても。
「じぶんで なんとか してちょうだい!」と、一蹴されてしまいます……

つまんないのって誰のせい?
どうしてつまんないんだろう?
つまんないってなんだろう?

さあ、そこから男の子の妄想劇がはじまります。

「ずーっと なにかが おなじ」っていうのがつまんないのかな。
そう考えた男の子はちょっとずつ座るところを変えていきます

ちょっとおもしろいけど……ちょっとしかおもしろくない……

世界一つまんない遊園地ってどんなとこだろう。

観覧車が低い……
キャラクターが疲れている……
ほとんど修理中で乗れない……

とどまることなく男の子の頭に浮かぶ「つまんない」の謎。
アレ、「つまんないこと」をいっぱい考えるのっておもしろい?!

絵本「つまんない つまんない」の中身その1 出典:ヨシタケシンスケ『つまんない つまんない』/白泉社

絵本『つまんない つまんない』の内容と感想

大人気の絵本作家ヨシタケシンスケさん、2017年の新刊ですです。
今作も、日常に転がっているなんてことのない風景が、ヨシタケシンスケさんの手によってさんの手によって素敵な1冊に仕上がりました。

「つまんない」
そんな、子どもがよく口にする言葉から展開する想像力全開の哲学絵本。

「いつもと どこか ちょっと ちがうと おもしろいのかな?」
「ダンゴムシって、『つまんないな』って おもうんだろうか?」
「おとなは つまんないとき どうしてるんだろう?」

ひとつのことをひとつのことをどんどん掘り下げていくユーモラスな作品。

たしかに同じことばかりだと飽きちゃうし……
上手くいかないとイヤになっちゃうし……

読み進めるほど「つまんない」が何かわからなくなって頭が混乱してしまいそう。

個人的には世界一つまんない遊園地って意外と興味がありますね。
怖いもの見たさで1度くらい行ってみたい!みたいな?

「つまんない」ことをいっぱい考えるのって、おもしろい!
どんなことだって自分しだいで楽しくできるんだ!

そんなことを教えくれるような、実はけっこうふか〜い1冊。
ユーモラスに描いているけど、とても大切なことですよね。

そんな、とってもおもしろいのに「つまんない」絵本です。

受賞歴
・第10回 R-40本屋さん大賞・児童書部門 第1位

絵本「つまんない つまんない」の中身その2出典:ヨシタケシンスケ『つまんない つまんない』/白泉社

つまんないのは誰のせい?

ぼくの感覚だと「つまんない」って、子どものころにはあまりなかったような気がするんですよね。

たしかにイヤなことがあったり、思いどおりにできないときに「つまんない」って言ったりするんだけど。
でもそれは「退屈」とか「おもしろくない」とはまた違っていて。

だって子どものころって、毎日が新鮮で、やりたいこともいっぱいあったから。
だから絵本の男の子のような、することがなくて「つまんない」って、記憶がぼくにはない。

まあ、ただ忘れてしまっているだけなのかもしれないけど……

だけど大人になると繰り返しの毎日に、代わり映えのない日々。
何だかつまんないなあ、と感じることが増えてきて。

自由になって、できることも増えているはずなのにね。

だからって「つまんない」ってぼやいていたって何も変わるはずもなくて。
そうやってウダウダしてるぐらいなら、自分でおもしろくしてしまえばいいですよね。

「おもしろい」って誰かが運んできてくれるわけでも、どこかに落ちてるわけでもないから。

男の子のパパも言っていたとおり。
どんなにつまらないことだって、自分しだいでおもしろくできるんだから。

ぼくも娘がもう少し大きくなったら同じように話をしてあげよう。

それでもって「その話こないだも聞いたからつまんない!!」
そうやって言われないよに気をつけないと。

以上、つまんないのにおもしろい? 考えることを楽しむ哲学絵本『つまんない つまんない』のご紹介でした。

おしまい。

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コメント & トラックバック

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. こんにちは!わたしもヨシタケシンスケ大好きで、ほかのシリーズも全部持ってます!だけど新作ででるの知りませんでした(笑)さっそくあとで買ってきます!

    • メイマイさん

      コメントありがとうございます♪
      ヨシタケシンスケさんの絵本は読んでいて楽しいですよね!
      ぼくも大好きな作家さんです。
      新作の『つまんない つまんない』もヨシタケシンスケワールド全開ですよ。

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