みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ゆかいなかえる』のご紹介です。
いつも危険と隣り合わせ自然のなか。
生きることを謳歌している4匹のゆかいなかえるのお話。
リズム感のある文章と、生き生きと遊ぶ、のびやかなかえるたち。
そんな彼らをユーモラスに描いた、楽しい1冊です。
絵本『ゆかいなかえる』の情報
『ゆかいなかえる』のあらすじ
水のなかに小さなたまご。
魚がやって来て「ぱくっ」と食べちゃった。
でも、4つのたまごだけ流れていったよ。
そのたまごが大きくなって、しっぽがついたらおたまじゃくし!
それに2本のあと足が生え、まえ足も2本生えると。
しっぽがどんどん縮んで……
やあ、かえるさん「こんにちは!」
4ひきのかえるたちは、潜って泳いで跳ねて。
競争したり、かくしっこして楽しく遊びます。
だけど、かえるたちの住むところは危険がいっぱい。
さぎやカメ、そして暗くなると夜の動物たち……
それでもゆかいに生きるかえるたち。
冬になったらあたたかい土のなかで「おやすみなさい」
絵本『ゆかいなかえる』の内容と感想
福音館書店「世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本」の1冊。
自然界の厳しさのなか、楽しくゆかいに暮らす4ひきのかえるの物語です。
緑、青、白、黒の4色のみで彩色されたイラストと、リズム感のある心地のいい文章。
生き生きと遊ぶ、のびやかなかえるたちをユーモラスに描いています。
かえるたちは遊びが大好き。
水面に浮かぶ流木まで競争したり、かたつむりのかくしっこうをしたり。
「ひいらいた ひいらいた」と歌いながらぐるぐる回って。
かと思ったら、手をはなして「ぱしゃん!」としりもち。
絵本ごしでも、4ひきの楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
水の中なのに「しりもち」という表現は、なんだかおかしい気もしますけどね。
だけど、かえるたちも遊んでばかりではありません。
大きな生き物たちが、かえるを食べようと狙っているから……
さぎやカメ、ねずみにうさぎ、フクロウもかえるを食べる。
だけど、かえるだってトンボのたまごを食べる。
かわいそうな気もするけど、それが自然の摂理ですから。
弱肉強食や食物連鎖、冬眠など、読んで学べる。
かえるの誕生から1年を語った、科学絵本の要素を含んだ1冊。
ゆかいなかえるたちを通して、自然と生き物の生態に興味が持てるロングセラー絵本です。
受賞歴
- 厚生省中央児童福祉審議会推薦図書
- 日本図書館協会推薦図書
楽しく愉快にユーモア持って!
生きていれば楽しいことばかりではありませんよね。
人生、何が起こるかわかりませんから。
絵本のかえるたちほどじゃないにしても、日々の暮らしの中にも危険は潜んでいるもので。
ときには理不尽なことや傷つくことだってあるかもしれない。
でもね、だからってビクビクしてたって仕方がない。
危険だからってずっと家にこもってるわけにもいかないんだから。
人生を楽しまなくちゃ!
生きることをちゃんと謳歌しなくちゃ!
4ひきのかえるたちみたいにさ。
ユーモアをもって笑顔で明るく。
何があるかわからないこそ、今を精一杯に生きるってこと。
たとえ今日が最後の1日だったとしても、後悔のないようにしたいよね。
「生きる」って楽しいことで、素晴らしいことなんだ。
何も恐れる必要なんてないんだよ。
1人じゃ厳しいことだって、手を取り合えば何とかなるもんだから。
以上、厳しい自然のなかを楽しく暮らす4ひきのカエルのお話 絵本『ゆかいなかえる』のご紹介でした。
おしまい。
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