絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

優しさの恩返し 力を合わせることの楽しさを学べる絵本『ごろりんごろんごろろろ』

2017年2月24日

絵本「ごろりんごろんごろろろろ」の表紙

出典:香山 美子,柿本 幸造『ごろりんごろんごろろろ』/ひさかたチャイルド

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は絵本『ごろりんごろんころろろろ』のご紹介です。

ロングセラーの大人気絵本『どうぞのいす』の続編的作品。
『どうぞのいす』に登場した動物たちが再び集結します。

いつもみんなのためを想ううさぎさん。
そんなうさぎさんだからこそ、みんなも協力してくれる。

前作同様、優しさあふれる素敵な1冊です。
読むだけでポカポカとあたたかい気持ちになれますよ。

絵本の情報

著者:香山 美子/作 柿本 幸造/絵
出版社:ひさかたチャイルド
出版年:1984年1月
ページ数:32ページ
対象年齢:3歳から

あらすじ

うさぎさんがテーブルをつくりました。
みんな使えるように丸い形につくりました。

「さて、この テーブル、どこに おこうかな」

みんなで使うテーブルだから、いつもみんなが集まるところがいい。
うさぎさんは重たいテーブルを車に乘せて運びます。

うんとこ ごろりん。
ごろりん ごろりん。

しばらく進むと不思議と荷物が軽くなりました。
うしろから、ろばさんがお手伝いしてくれていたのです。

目的地に近づくたびに荷物はだんだん軽くなります

きつねさん、くまさん、りすさんたち。
みんながこっそり手伝ってくれていたんですね。

おかげで切株のある丘まで到着しました。
素敵なテーブルにみんな大喜びです。

だけど座るところは切り株ひとつだけしかありません。
気になったうさぎさんは急いでお家に帰ります。

次の日、みんながテーブルに来てみると……

絵本「ごろりんごろんごろろろろ」の中身その1出典:香山 美子,柿本 幸造『ごろりんごろんごろろろ』/ひさかたチャイルド

内容と感想

『どうぞのいす』のうさぎさんが、今度はテーブルをつくります。
その大きくて重たいテーブルを運んでいると、動物たちがお手伝いしてくれます。

はじめは「ごろりん ごろりん」
それが「ころんころん」になり。

「ころころ」になって最後には「ころろろろ」と、だんだん軽くなる。
みんなで協力して荷車が軽くなる様子をわかりやすく音で表現しています。

優しいうさぎさんと、そんなうさぎさんの優しさにお返しをする動物たち。
ひとりでは重たいテーブルだって、みんなで協力すれば軽くなるんです。

みんなが困るだろうと、急いで帰って夜通しでイスをつくるなんて、どれだけ健気なんでしょうね。
もう、うさぎさんステキ!

前作同様、あたたかみのあるイラストが優しい物語にぴったり。
力を合わせることの素晴らしさや楽しさを教えてくれる絵本です。

続編・シリーズ作品

  • どうぞのいす(1981年11月)
  • ぴょんぴょんぱんのかばんです(1982年6月)
絵本「ごろりんごろんごろろろろ」の中身その2出典:香山 美子,柿本 幸造『ごろりんごろんごろろろ』/ひさかたチャイルド

優しくする勇気

「情けは人のためならず」という言葉があるけれど。
ほんとにそのとおりだなあと、この『ごろりんごろんごろろろ』をみていてつくづく感じます。

他人への優しさは回りまわって、結局、自分のところへ戻ってくる。
誰かへ親切は自分ヘの親切になって帰ってくる。

それは絵本のうさぎさんを見ていればわかりますよね。

だからといって、それが目的で優しくしたり親切にするわけじゃないけれど。
うさぎさんだってそんなつもりはないだろうしね。

うさぎさんに限らず、実はみんな心のなかでは、誰かのために何かしてあげたいと思ってるんじゃないのかな。

「おせっかいだと思われないかな」
「偽善者みたいだと笑われたりしないかな」

そんなふうに、つい余計なことを考えたり気にしちゃって。
なかなかはじめの一歩が踏みだせないでいるだけで。

「いいこと」をするのに理由はいらないし、恥ずかしがる必要なんてないのにね。

嫌がってる人に強引に押しつける親切はただの自己満足だけど。
ほんとうに困っている人がいたら、迷わず手を差しのべてあげればいい。

助けた方も助けられた方も、誰も嫌な気持ちにはならないから。
絵本の動物たちみたいに、みんなで楽しくなれるんだから。

以上、優しさの恩返し 力を合わせることの楽しさを学べる絵本『ごろりんごろんごろろろ』のご紹介でした。

おしまい。

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