![yukainakaeru.top 絵本「ゆかいなかえる」の表紙](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/06/yukainakaeru.top_.jpg)
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ゆかいなかえる』のご紹介です。
いつも危険と隣り合わせ自然のなか。
生きることを謳歌している4匹のゆかいなかえるのお話。
リズム感のある文章と、生き生きと遊ぶ、のびやかなかえるたち。
そんな彼らをユーモラスに描いた、楽しい1冊です。
絵本『ゆかいなかえる』の情報
『ゆかいなかえる』のあらすじ
水のなかに小さなたまご。
魚がやって来て「ぱくっ」と食べちゃった。
でも、4つのたまごだけ流れていったよ。
そのたまごが大きくなって、しっぽがついたらおたまじゃくし!
それに2本のあと足が生え、まえ足も2本生えると。
しっぽがどんどん縮んで……
やあ、かえるさん「こんにちは!」
4ひきのかえるたちは、潜って泳いで跳ねて。
競争したり、かくしっこして楽しく遊びます。
だけど、かえるたちの住むところは危険がいっぱい。
さぎやカメ、そして暗くなると夜の動物たち……
それでもゆかいに生きるかえるたち。
冬になったらあたたかい土のなかで「おやすみなさい」
![yukainakaeru.1 絵本「ゆかいなかえる」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/06/yukainakaeru.1.jpg)
絵本『ゆかいなかえる』の内容と感想
福音館書店「世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本」の1冊。
自然界の厳しさのなか、楽しくゆかいに暮らす4ひきのかえるの物語です。
緑、青、白、黒の4色のみで彩色されたイラストと、リズム感のある心地のいい文章。
生き生きと遊ぶ、のびやかなかえるたちをユーモラスに描いています。
かえるたちは遊びが大好き。
水面に浮かぶ流木まで競争したり、かたつむりのかくしっこうをしたり。
「ひいらいた ひいらいた」と歌いながらぐるぐる回って。
かと思ったら、手をはなして「ぱしゃん!」としりもち。
絵本ごしでも、4ひきの楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
水の中なのに「しりもち」という表現は、なんだかおかしい気もしますけどね。
だけど、かえるたちも遊んでばかりではありません。
大きな生き物たちが、かえるを食べようと狙っているから……
さぎやカメ、ねずみにうさぎ、フクロウもかえるを食べる。
だけど、かえるだってトンボのたまごを食べる。
かわいそうな気もするけど、それが自然の摂理ですから。
弱肉強食や食物連鎖、冬眠など、読んで学べる。
かえるの誕生から1年を語った、科学絵本の要素を含んだ1冊。
ゆかいなかえるたちを通して、自然と生き物の生態に興味が持てるロングセラー絵本です。
受賞歴
- 厚生省中央児童福祉審議会推薦図書
- 日本図書館協会推薦図書
![yukainakaeru.2 絵本「ゆかいなかえる」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/06/yukainakaeru.2.jpg)
楽しく愉快にユーモア持って!
生きていれば楽しいことばかりではありませんよね。
人生、何が起こるかわかりませんから。
絵本のかえるたちほどじゃないにしても、日々の暮らしの中にも危険は潜んでいるもので。
ときには理不尽なことや傷つくことだってあるかもしれない。
でもね、だからってビクビクしてたって仕方がない。
危険だからってずっと家にこもってるわけにもいかないんだから。
人生を楽しまなくちゃ!
生きることをちゃんと謳歌しなくちゃ!
4ひきのかえるたちみたいにさ。
ユーモアをもって笑顔で明るく。
何があるかわからないこそ、今を精一杯に生きるってこと。
たとえ今日が最後の1日だったとしても、後悔のないようにしたいよね。
「生きる」って楽しいことで、素晴らしいことなんだ。
何も恐れる必要なんてないんだよ。
1人じゃ厳しいことだって、手を取り合えば何とかなるもんだから。
以上、厳しい自然のなかを楽しく暮らす4ひきのカエルのお話 絵本『ゆかいなかえる』のご紹介でした。
おしまい。
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