絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

分かち合う幸せを教えてくれる 世界中で愛させる人気絵本『にじいろのさかな』

絵本「にじいろのさかな」の表紙

出典:マーカス・フィスター『にじいろのさかな』/講談社

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『にじいろのさかな』のご紹介です。

絵本の内容に合わせて、実際にキラキラ輝く加工が施されたウロコが印象的。
その表紙をみると、手にとってみたくなること間違いなしの1冊です。

「よろこびを分かち合うこと」
「幸せはひとりでは得られないこと」

そんなメッセージを届けてくれる素敵な作品。
世界中で愛される大人気の絵本です。

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絵本『にじいろのさかな』の情報

原題:Der Regenbogenfisch
著者:マーカス・フィスター/作 谷川 俊太郎/訳
出版社:講談社
出版年:1995年11月
ページ数:25ページ
おすすめ対象年齢:5歳6歳
読み聞かせ:3歳から

『にじいろのさかな』のあらすじ

にじうおは、世界で1番美しいお魚です。
虹色に輝くウロコは、みんなのあこがれ。

だけどその美しさゆえに、プライドが高いところがありました。
そんなにじうおに、小さな青い魚が声をかけました。

「おねがいだから、きみの その きらきらうろこを 1まい おくれよ」
小さな魚は、そんなにたくさんあるんだからと、お願いします。

にじうおは相手にせず「とっとと あっちへ いけ!」と叫んで追い払いました。
その噂は他の魚たちにもひろまり、にじうおは一人ぼっちに……

ある日、にじうおはヒトデに悩みを打ち明けました。
「ぼくは こんなに きれいなのに、どうして だれにも すきになって もらえないんだ?」

ヒトデにはわかりませんでしたが、かわりに賢いタコのおばあさん紹介してもらいました。
さっそく相談しにいくと、タコのおばあさんは言いました。

「きらきらうろこを 1まいずつ、ほかの さかなに くれて やるのじゃ」

タコのばあさんのアドバイスに、にじうおは戸惑ってしまいます。
だってウロコをあげてしまったら、もう綺麗な魚ではなくなってしまうから……

でも、そうすることで幸せになれる方法がわかる、と教えられます。
すると悩んでいるにじうおを、小さな青い魚が呼び止めました……

絵本「にじいろのさかな」の中身その1出典:マーカス・フィスター『にじいろのさかな』/講談社

絵本『にじいろのさかな』の内容と感想

大人気「にじいろのさかな」シリーズの第1作め。

高慢な性格だったにじうおが、他人を思いやる心を知るお話。
美しいウロコを持つ、1ぴきの魚の成長の物語です。

どんなに宝物も共有する相手がいないと価値がありませんよね。
誰だって「自分だけ」では幸せになれませんから。

「分かち合うことで得られる喜びや幸せがある」
そんな大切なメッセージがこめられた作品です。

表紙からまず目に飛び込んでくる、キラキラ輝くにじうおのウロコ。
そして絵本をひらけば、まるでほんとうに海のなかにいるみたい!

とっても美しいイラストに絵本を眺めているだけで癒されます。

子どもたちはキラキラ光るウロコに大よろこび!
だけど大人が読むとちょっと引っかかりを覚える人もいるようです。

「モノでつって友達をつくっているみたいでモヤモヤする……」
なんて意見もあるようで、賛否両論のある絵本。

いろいろ考えさせられるところもあって、子どもも大人も楽しめる素敵な絵本だと個人的には思うんですけどね。

どんなにたくさん持っていたって、ひとりぼっちは寂しいから。
少なくてもみんなで一緒のほうが、ぜったい楽しいですもん。

まあ、読む人によっていろんな感じ方があるのは当然。
自由な読み方ができるのも絵本の魅力のひとつですしね。

あなたはどんなふうに感じますか?

発行部数は世界で1500万部!
シリーズ累計で3000万人に読まれている、スイス生まれの大人気絵本です。

年少版や、じゃばら式になった0歳向けなど、シリーズも多数。
大勢での読み聞かせにぴったりの大型もありますよ。

受賞歴
・1993年 ボローニャ国際児童図書展エルバ賞

続編・シリーズ作品
【「にじいろのさかな」シリーズ】

  1. にじいろのさかな(1995年11月)
  2. にじいろのさかな しましまをたすける!(1997年10月)
  3. にじいろのさかなとおおくじら(1999年10月)
  4. こわくないよにじいろのさかな(2002年8月)
  5. にじいろの さかな まいごに なる(2005年7月)
  6. にじいろのさかな うみのそこのぼうけん(2009年7月)
  7. ゆっくり おやすみ にじいろの さかな(2012年6月)
絵本「にじいろのさかな」の中身その2出典:マーカス・フィスター『にじいろのさかな』/講談社

幸せなるために「鱗」も「何か」も必要ない

「これさえ手にはいれば幸せになれる」
「これがなければ幸せになれない」

ぼくたちはつい、そんなふうに考えてしまいがち。

たくさんお金がなきゃ、いい仕事に就かなきゃ、結婚しなきゃ。
そうやって、幸せになるには「何か」が必要だと勘違いしちゃう。

「うろこが なくて、どう やって しあわせに なれるって いうんだ?」
幸せには鱗が必要だと信じていた、絵本のにじうおみたいにね。

だけどね、きっと幸せって「何か」が与えてくれるわけじゃない。

その「何か」を手に入れるために、よけいに幸せから遠ざかったりさ。
手放さないために苦しい思いをつづけている人もいたりして。

にじうおだって、キラキラ輝く鱗を分け与えることで幸せを知ることができたんだから。

幸せになるために「特別」も、「たくさんの」も必要ないだよ。
ぼくたちが幸せに生きていくために「何か」なんて、なくてもいい。

にじうおにとっても、大切なのは手放してみることだったんじゃないのかな。

幸せになるには「何か」がないと。
その思い込みから抜け出す必要があったから。

大丈夫、足りないものなんてないんだよ。
にじうおがそうだったようにさ、ぼくたちだって、ありのままの自分で幸せになれるんだから。

以上、分かち合う幸せを教えてくれる 世界中で愛させる人気絵本『にじいろのさかな』のご紹介でした。

おしまい。

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