出典:にしもとよう,黒井 健『うまれてきてくれてありがとう』/童心社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『うまれてきてくれてありがとう』のご紹介です。
ただただ純粋に、生まれてきたわが子を思う言葉。
「うまれてきてくれてありがとう」
そんな親から子へ伝える愛のメッセージ。
かけがえのない命の誕生を喜びあうような、幸せに包まれる1冊です。
絵本『うまれてきてくれてありがとう』の情報
出版社:童心社
出版年:2011年4月
ページ数:32ページ
対象年齢:2歳から
『うまれてきてくれてありがとう』のあらすじ
神様から「生まれていいよ」と言ってもらった、赤ちゃん。
ママを探して、くまくんに訪ねてみます。
「ぼくの ママ しらない?」
きみのママは知らないけどと、くまくんま自分のママを紹介してくれます。
くまくんのママはくまくんを見つけると、ぎゅうっと抱きしめて言うのです。
「うまれてきてくれて ありがとう」
ごりらくん、ぶたくんたち、ふくろう兄弟。
誰にきいても赤ちゃんのママを知りません。
だけどみんな自分のママに会わせてくれ、どのママも愛情であふれています。
やさしくキスをしたり、お腹いっぱいおっぱいを飲ませてくれたり。
そして最後に「うまれてきてくれて ありがとう」とささやく。
「ママ どこに いるんだろう」
不安になる赤ちゃん……
そしてまんまるお月さまの夜、ついにママをみつけます!
「トク トク ドックン」
ママのぬくもりを感じながら、うぶ声をあげる赤ちゃん。
あの言葉を言ってもらいたくて……
「うまれてきてくれて ありがとう」
![umaretekitekuretearigatou.1 絵本「うまれてきてくれてありがとう」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/06/umaretekitekuretearigatou.1.jpg)
絵本『うまれてきてくれてありがとう』の内容と感想
生まれてくる男の子の赤ちゃんが、ママを探して誕生するまでのお話。
神様からOKをもらい、生れる準備の整った赤ちゃん。
だけど肝心のママがどこにいるのかわかりません。
出会った動物たちに尋ねてみても、誰も知らなくて。
みんなのママをみては、余計に早く会いたくなって。
そして最後は祝福されながら、ママの子供として、この世に生を受けます。
赤ちゃんのママも、動物のママたちも、みんな口をそろえて言う。
「うまれてきてくれて ありがとう」という言葉が印象的です。
きっと親ならだれもが抱く、愛情いっぱいのひとこと。
そして子どもにとっても、心が満たされる魔法の言葉。
淡い色使いと繊細なタッチで描かれたやさしいイラストが、さらにやさしい気持ちにさせてくれますね。
「たったひとりのかけがえのない存在」
「何よりも大切なママとパパの宝物」
そんなメッセージが絵本のなかにあふれてます。
現役のママさんや、これからママになる人に読んでほしい。
そして大切なわが子に、ママから子どもへ、読み聞かせてあげてほしい1冊です。
![umaretekitekuretearigatou.2 絵本「うまれてきてくれてありがとう」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/06/umaretekitekuretearigatou.2.jpg)
うまれてきてくれて ありがとう
十月十日の妊娠期間を経て、やっと出産。
しかもその期間、つわりや重いお腹を抱えて苦労も多くて。
だからもちろん、ママは大変でとっても偉い。
そしてママと同じくらいか、それ以上に大変なのが赤ちゃん。
何時間もかけて狭い産道を通って。
きっと痛くて苦しくて、それでもがんばって。
絵本の赤ちゃんだってママを探してがんばりましたよね!
出てきたところは、何もかもがはじめての世界。
訳もわからず泣くことしかできなくて。
そんな赤ちゃんにとって何より安心できるのがママの存在。
お腹の中でずっと聞いていた声、ずっと包んでいてくれた鼓動のリズム。
その小さな命にとってママはやっぱり特別なんです。
男のぼくは、ただただ無力で。
見守って、励ますことしかできないのだけれど。
せめて、たくさんの愛情を注いで、家族を守れる父親でありたいと思います。
今はただ、娘に伝えたい。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
そして奥さんに伝えたい。
「産んでくれて、ありがとう」
大切な家族のために、パパがんばるよー!
以上、何よりも大切なあなたへ 誕生の喜びと愛情を伝える絵本『うまれてきてくれてありがとう』のご紹介でした。
おしまい。
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