出典:バイロン・バートン『でんしゃ』/金の星社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『でんしゃ』のご紹介です。
内容も絵もシンプルで、0歳から読めるおすすめ作品。
電車に興味を持ちだした1歳、2歳ぐらいの子どもに読み聞かせてあげたいですね。
さあ、今日も元気に「はっしゃ おうらい!」
赤ちゃんがよろこぶ乗り物絵本をご紹介します。
絵本『でんしゃ』の情報
著者: バイロン・バートン/作 こじま まもる/訳
出版社:金の星社
出版年:1992年5月
ページ数:32ページ
対象年齢:0歳から
『でんしゃ』のあらすじ
線路の上を電車が走ります。
野をこえ山をこえ、乗客をいっぱいのせて走ります。
となりでは貨物列車がいろんなものを運んでいるよ。
バナナやオイル、石炭にトラック。
1番うしろは車掌さん。
蒸気機関車、ケムリがモクモク。
夜です。
それでも電車は走りつづけます。
トンネルとおって踏み切りわたり、どんどん走る。
街のなかもスイスイ走る。
駅に到着です。
客さんが降りたり乗ったり、にぎやかだね。
「はっしゃ おうらい!」
電車はスピードをあげて走ります。
![densha.1 絵本「でんしゃ」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/09/densha.1.jpg)
絵本『でんしゃ』の内容と感想
「バートンの のりものえほん」シリーズの1冊。
表紙をめくると書かれている「はじめて であう のりものえほん」
そのキャッチコピーどおり、0歳、1歳から読み聞かせてあげられる内容です。
シンプルなストーリーに単純な文章が小さな子どもにぴったり。
一つひとつがわかりやすく、太い線で描かれているのもおすすめポイント。
カラフルでかわいらしくデフォルメされたイラストも、赤ちゃんの心をとらえますね。
電車が線路を走り、山を越え、途中ではいろんな種類の電車やとすれ違います。
線路で働く人々の横を走り抜け、そして街を通り、駅に到着です。
さらに夜の線路を走る電車や、乗客のようすも描かれています。
絵本を読んでいるうちに、本当に電車に乗っているみたいに錯覚してしまいそう。
シンプルながら何度繰り返し読んでも飽きさせない、魅力的な1冊です。
原書はアメリカの絵本なので、英語学習の入り口として英語版もおすすめ。
電車に興味を持ちだした1歳、2歳ぐらいの子どもに読み聞かせてあげたい絵本です。
続編・シリーズ作品
【「バートンの のりものえほん」シリーズ】
- でんしゃ(1992年5月)
- とらっく(1992年5月)
- ひこうき(1992年5月)
- ふね(1992年5月)
![densha.2 絵本「でんしゃ」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/09/densha.2.jpg)
電車は今日も走ります
電車があるのは当たり前。
でもね、その「当たり前」があるのは、誰かが働いてくれているから。
山から山へ、町から町へ線路をつないでくれた人がいて。
そしてその線路を点検したり修理してくれてるい人がいる。
もちろん電車を操縦する車掌さんも毎日がんばってくれていて。
駅では駅員さんがみんなを守ってくれている。
そうして、たくさんの人たちによって便利な暮らしがあるんだよね。
いろんな人たちのおかげで「当たり前」が成り立っている。
それは電車だけにかぎったことじゃない。
ぼくたちが当たり前だと思っていること。
それは全然当たり前なんかじゃないのかもしれないね。
支えられて、助けられて、ぼくたちは生きていて。
そしてきっと、自分自身もどこかで誰かの役に立っている。
レールのしかれた人生なんていうけどさ。
そのレールだって、誰かがしいてくれたから存在するんだよ。
「当たり前」ではなく、感謝の心を持っていたいよね。
ぼくたちは、ひとりでは生きているんじゃないんだから。
以上、はっしゃ おうらい! 赤ちゃんがよろこぶ乗り物絵本『でんしゃ』のご紹介でした。
おしまい。
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