出典:アリスン・マギー,テウン・ユ『たくさんのドア』/主婦の友社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『たくさんのドア』のご紹介です。
卒業や入学シーズンにぴったりの幻の名作が待望の復刊!
日本中を涙させた『ちいさなあなたへ』の続編ともいえるような作品です。
優しさ、あささかさ、切なさがつまった珠玉のメッセージ。
子どもたちの節目の時期に、ぜひパパやママと一緒に読んでほしい1冊です。
絵本『たくさんのドア』の情報
著者:アリスン・マギー/作 テウン・ユ/絵 なかがわ ちひろ/訳
出版社:主婦の友社
出版年:2018年2月
ページ数:31ページ
おすすめ対象年齢:小学校高学年、大人向け
読み聞かせ:5歳から
『たくさんのドア』のあらすじ
今日も明日もあなたはたくさんのドアを開けていく。
その向こうに、たくさんの新しいことが待っている。
楽しいこと、美しいもの、よろこびや驚きに満ちた世界。
ときには風が吹き、嵐になり、雪がふる日だってあるかもしれない。
それでも1つ1つ自分の力で開けていくもの。
そのドアを開けて、進んでいく力が必ずあるんだから。
あなたはどんな人になるんだろう?
いったいどこへ行くんだろう?
どうやって答えをみつけていくんだろう?
今日も明日もあなたはたくさんのドアを開けていく。
ドアの向こうにはなにがあるんだろう?
![takusannodoa.1 絵本「たくさんのドア」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2018/04/takusannodoa.1.jpg)
絵本『たくさんのドア』の内容と感想
ああ、なんて優しくて、愛情あるれる絵本なんだろうか……
この絵本はね、新しい世界への扉を開けようとしているすべての人へのエールなんです!
我が子を思い、詩のように語られるメッセージ。
そして、ぬくもりを感じるイラストもすっごく素敵!
ページを開くたびにポカポカと心があたたかくなります。
子どもたちは数え切れないほどドアを開けていく。
そう、子どもたちの未来には「たくさんのドア」があって。
ひとつずつ開けていく子。
1度に何個も開けちゃう子。
「どんなふうに大きくなるんだろうか?」
「どんな未来を歩んでいくんだろうか?」
子どもたちの未来にそっと思いを馳せながら、その人生を力強く後押ししてくれるような一冊です。
「あなたはまだしらない、ドアのむこうになにがあるのかを」
そんな一節がとても印象的。
ドアのむこうで待ちうける楽しみや喜び、哀しみや苦しみ。
すべてを余すことなくと受け止めて、世界をまるごと味わってほしい!
あふれるほどの親の願いと想いがつまった宝物みたいな言葉。
そしていつで見守っているよ、応援しているよという、子どもたちへのメッセージでもあるんです。
卒業シーズンにプレゼントに贈りたい絵本。
そして家族で一緒に読んでもらいたい絵本です。
すべてのママに読んでほしい 母親の想いと愛情のつまった感動の絵本『ちいさなあなたへ』
![takusannodoa.2 絵本「たくさんのドア」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2018/04/takusannodoa.2.jpg)
ドアの向こうには何があるんだろう?
子どもには無限の可能性が広がっている。
たくさんのドアを開けて、どこまでも進んでいける。
その子どもの可能性を後押してあげるのが大人の役目なんじゃないのかな。
「無駄だからやめときなさい」
「どうせ無理だよ」
そんな言葉で子どもたちの未来を閉ざしてしまうのは悲しいもんね。
ぼくらはつい、自分の経験や価値観だけで決めつけてしまいがちだから。
無理かどうかはやってみないとわからない。
子どもの人生は子ども自身のものなんだから。
「すっと見守っているよ」
「いつも応援しているよ」
そうやって送りだしてあげようよ。
失敗してもいいから挑戦させてあげようよ。
手を引いて導いてあげるのでも、答えを教えてあげるのでもなくね。
離れたところにあるドア、高い位置にあるドア、重たいドア
どんなドアだって自分自身で切り開いていく力があるんだから。
もちろん開けた先には何があるかはわからない。
それでも勇気をもって踏み出せるように応援してあげたいから。
でもそれって子どもだけに限った話じゃないないかもしれないね
大人だって、いくつになったって、目の前にはたくさんのドアがあるんだからさ。
さあ、ドアの向こうには何があるんだろう?
以上、ドアの向こうに何がある? 卒業シーズンに贈りたい旅立ち絵本『たくさんのドア』のご紹介でした。
おしまい。
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