絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

恋をしているすべての人へ 純粋なまでの「好き」を描いた愛の絵本『すきになったら』

絵本「すきになったら」の表紙

出典:ヒグチ ユウコ『すきになったら』/ブロンズ新社

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『すきになったら』のご紹介です。

少女とワニの愛の物語。
誠実で純粋なまでの「すき」という気持ちがあふれた作品です。

恋をしている人、好きな相手がいる人。
愛することを経験したすべての人に読んでほしい絵本。

素敵な愛がぎっしり詰まった珠玉の1冊です。

スポンサードリンク

絵本『すきになったら』の情報

著者:ヒグチ ユウコ/作
出版社:ブロンズ新社
出版年:2016年9月
ページ数:32ページ
対象年齢:大人向け

『すきになったら』のあらすじ

少女がワニに恋をしました。

好きになったら相手のこが知りたくなって。
その人のことを理解したくなって。

近づいてみたり、マネをしてみたり。

わたしのことを知ってほしいし。
一緒に笑ったり、悲しみを共有したい。

好きになるといろんな感情があふれてきて。
あなたのことを想うと心があたたかくなるし、毎日がしあわせ。

いつもどうしてるかなって考えてしまう……
だって、ずっと一緒にいたいから。

絵本「すきになったら」の中身その1出典:ヒグチ ユウコ『すきになったら』/ブロンズ新社

絵本『すきになったら』の内容と感想

ワニに恋をした少女のお話。
甘ずっぱくて胸がキュッと苦しくなるようなピュアな愛。

「好きになったら知りたくなる」
「すべてを2人で共有したくなる」

そんな恋をした人なら誰もが共感できる恋心が描かれています。

誰かを好きになるって、一瞬で世界を変えてしまうことがあって。
すべてを飲み込むほどの大きなパワーがあって。

繊細で美しさすら感じる「すき」という気持ちがいっぱい詰まった1冊です。

人間の少女とワニという恋。
その一見アンバランスな組み合わせも印象的ですね。

はじめの少女とワニの微妙な距離感から、だんだん縮んでいく様子もみどころ。

緻密で細部まで丁寧に描かれたイラスト。
どちらかというと大人向けの絵本でしょうか。

恋をしているすべての人へに読んでほしい。
心を揺さぶる愛の絵本。

絵本「すきになったら」の中身その2出典:ヒグチ ユウコ『すきになったら』/ブロンズ新社

好きになるということ

好きって何なんでしょうね……。

唐突にはじまって。
自分ではコントロールができなくて。

恋は盲目なんて言葉があるけれど、誰かを好きになるとその人しか見えなくなる。

絵本の少女もワニのことが好きで好きでたまらなくて。
ずっと相手のことばかり考えていますよね。

ときとして、好きという感情は身勝手な思いにつながることもあって。

「愛されたい」
「求められたい」

そんな思いに心が支配されて、つい求めるばかりが先行してしまう。

「これだけしてあげたのだから」
そうやって見返りを求めてしまったりして。

でもね、誰かを好きになるって、そんな苦しいものじゃないんじゃないですよね。

絵本の少女みたいにさ。
「すき」って、心がポカポカと幸せな気持ちになれるものだよ。

求める恋から与える愛に。

それ甘やかすこととは違って、お互いを尊重しあえる関係。
相手のよろこびが自分のよろこびになる、あたたかなつながり。

愛して愛されて、ぼくたちはこれからも生きていく。
すきになるって幸せなことなんだから。

以上、恋をしているすべての人へ 純粋なまでの「好き」を描いた愛の絵本『すきになったら』のご紹介でした。

おしまい。

この記事が気に入ったら いいね! してみよう

この記事が気に入ったら
 いいね! してみよう

シェアするツイートするブログの更新をプッシュ通知で受け取る

コメントを書く

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

FACEBOOKでコメントを書く