出典:村上 康成『はるのやまはザワザワ』/徳間書店
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『はるのやまはザワザワ』のご紹介です。
聞こえてくる生き物たちの声。
心地よい木々の音や川の音。
命の芽吹く音がいっぱい詰まった1冊。
まるで子ぐまのグルルと一緒に、春の山で耳をすましているみたい。
絵本の中から、春の声がきこえるような爽やかな絵本です。
絵本『はるのやまはザワザワ』の情報
『はるのやまはザワザワ』のあらすじ
寒くて静かな冬が終わって、すっかり春です。
1日中寝てばかりだった子ぐまのグルルも、ようやくお目ざめ。
ほら、耳をすましてごらん。
春の声がきこえるよ。
「ザワザワ ザワザワ」山の声。
太陽は「キラキラ」
鳥の声に、小川の雪どけの音。
いろんな音がきこえるよ。
そうだ、母さんとハチミツを探しに出かけよう。
ミツバチが「ブンブン」
つくしも「ツンツン」
春の山が楽しそうにうたってる。
春の山は命の音であふれている。
「はるの やまは ザワザワ ザワザワ」
![haru-yamahazawazawa.1 絵本「はるのやまはザワザワ」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/04/haru-yamahazawazawa.1.jpg)
絵本『はるのやまはザワザワ』の内容と感想
冬眠から目ざめた子ぐまのグルルと一緒に、春の声を感じられるような絵本。
「ポカポカ」
「ザアザア」
「パッパッ」
数多くの擬音が登場するリズミカルな言葉と文章が印象的な1冊です。
キツツキ、やもめ、キツネにウサギ。
いろんな動物たちの躍動やなき声。
フキノトウ、たんぽぽ、つくしにブナの木。
春を彩るたくさんの植物たちの奏でる音。
耳をすましせばきこえてくる命の音。
そんな、たくさんの「音」や「声」と共に、心躍る春のすばらしさを伝えてくれます。
春の山はの温もり感じる素敵な絵本です。
![haru-yamahazawazawa.2.jpg 絵本「はるのやまはザワザワ」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/04/haru-yamahazawazawa.2.jpg)
ほら、春の声がきこえるよ
みなさんにとって「春の声」って何ですか?
どんな音に春を感じますか?
小川のせせらぎ?
雪どけの音?
どれも案外「春」を代表するイメージではないですよね。
意外と春って連想できる音がないんです。
夏はセミの声だったり、秋はスズ虫の声だったり。
冬は街に流れるクリスマスソングや、逆にシーンとした静かな感じが冬らしい。
だけど春の音って「これ」っていうのがない。
でもね、最近思うんです。
慌しく過ぎる毎日。
ぼくたちは、ついわかりやすいものばかりに意識が向いてしまうけど。
耳をすませば聞こえてくる、小さくとも力強い命の音。
冬の間に蓄えた、生命の奏でる春の声。
それは決して、はっきりと聞こえる音ではないだけどね。
ふとした瞬間に。
何気ない日常の中にだって。
春の音は確かにきこえているんです。
絵本みたいに山に行かなくてもね。
都会の中にだって。
命の音があふれている。
ほら、立ち止まって耳をすましてみて。
春の声がきこえるよ。
以上、耳をすませば春の声 命の音がつまった絵本『はるのやまはザワザワ』のご紹介でした。
おしまい。
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