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〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

大人もはまる!服が脱げない奮闘と妄想と哀愁を描いた人気絵本『もうぬげない』

絵本「絵本「」の表紙」の表紙

出典:ヨシタケ シンスケ『もうぬげない』/ブロンズ新社

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『もうぬげない』のご紹介です。

服が引っかかって脱げなくなった主人公の「ぼく」
そんな男の子の、奮闘と妄想と哀愁を描いた人気作。

子どもも大人も心から楽しめる!
大笑い必須の愉快な1冊です。

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絵本『もうぬげない』の情報

著者:ヨシタケシンスケ/作
出版社:ブロンズ新社
出版年:2015年10月
ページ数:28ページ
対象年齢:3歳から

『もうぬげない』のあらすじ

ママが「お風呂に入ろう」なんて言うからいけないんだ。
自分でぬぐって言ったのに……

ママが急いで脱がそうとするから服が引っかかって脱げなくなっちゃった。

ひとりで脱げると思っていろいろやってみたけど……
やっぱりちっとも脱げない。

もうどのくらいたったんだろう?
このまま脱げなかったらどうしよう?

そうだ、服が脱げないんだったら脱がなきゃいいんだ。
簡単なことじゃないか?

でも……のどが渇いたらどうしよう……
ネコのミータがおなかをコチョコチョしてきたらどうしよう……

でも、工夫すればきっと大丈夫だよね。
う〜ん……お腹がちょっとさむくなってきた……

やっぱり悔しいから自分で脱ぐ!
あ、もしかしたら先にズボンを脱いじゃえばいいんじゃない?

あれあれ、そのままズボンまで脱いじゃうと……

絵本「もうぬげない」の中身その1出典ヨシタケ シンスケ『もうぬげない』/ブロンズ新社

絵本『もうぬげない』の内容と感想

「ぼくのふくが ひっかかって ぬげなくなって、もう どのくらい たったのかしら」
そんな冒頭ではじまる、大笑い必須の愉快な絵本。

服が脱げなくて困ってしまった男の子。
最初はなんとか脱ごうとするもちっとも脱げません。

脱げなけきゃ脱げないでなんとかなるかと、いろんな思考と妄想を繰り広げます。

で、工夫すれば何とかなりそうな気もする、という結果に。
すごいポジティブ!

「ずっと このままで いよう!」
前向きなのか何なのか、なぜか謎の決意をかためる始末に。

どんな状況にもめげないし、諦めない。
これが若さなのか、幼さなのか……

さらに負けず嫌いが災いして、よけいに事態を悪化させてしまいます。
さすが男の子もズボンまで引っかってしまうとお手上げ……

きっと本人は真剣なんだかど傍から見ているとおかしくて仕方がない!
自分にもこんなころがあったのかと思うと、なんだか気恥ずかしくなりますね。

結局、最後はママに脱がせてもらうことに。
ちょっと不満げな男の子がかわいらしい。

そしてオチもまた秀逸ですね。
ゲラゲラと声をだして笑わずにはいられない、おかしな絵本。

国内外で多数の賞を受賞している人気作品です。
疲れた心に元気を届けてくれる楽しい1冊。

受賞歴

  • 第9回 MOE絵本屋さん大賞
  • 第5回 街の本屋が選んだ絵本大賞
  • 第9回 子どもの絵本大賞in九州「この本よかっ!!」第1位
  • 第3回 積文館グループ絵本大賞
  • 2016年 静岡書店大賞児童部門 大賞
  • ボローニャ・ラガッツィ賞 特別賞
絵本「もうぬげない」の中身その2出典:ヨシタケ シンスケ『もうぬげない』/ブロンズ新社

困ったときはどうしよう?

みなさんは困ったときの対処法ってどうしてますか?

もちろん、問題の種類や時と場合によって変わってくるかとは思うんですけどね。
大きく分けるとだいたい、下記の3つに別れるんじゃないでしょうか。

1)問題に対処する
2)受け入れる
3)諦める

服が引っかかった男の子で例えると

1)が、なんとか脱ごうと努力する
2)が、脱げないままでいこうと受け入れる
3)が、諦めて何もしない。にもうおしまいだ……ってズボンまで引っかったときの状態

って感じかな。

みんな大抵、まずは対処してみて、ダメなら諦めるって考えになりがちな気がします。
1から3にとんで、2が抜けているみたいな。

意外と「受け入れる」という発想がなかったりするんですよね。
まあ、さすがに服が引っかったまま、ずっと暮らしていくのはどうかと思いますが……

だけどこういう発想って案外、大切なんじゃないかと感じます。

世の中思い通りに行くことばかりじゃないから。
やる気や努力だけではどうにもならないこともあるから。

ゼロか100かで考えてしまうと、息苦しくなってしまいますよね。

べつに努力を否定するわけではなくて。
どちらが良い悪いでもなくて。

そういう考え方もあるっんだっていうこと。
もっと柔軟に対応してもいいんじゃないかなってことです。

それで何ともならなくなったら、意地を張らずに誰かに頼りましょう。
男の子のママみたいにちゃんと助けてくれますから。

以上、大人もはまる! 服が脱げない奮闘と妄想と哀愁を描いた人気絵本『もうぬげない』のご紹介でした。

おしまい。

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