出典:村上 康成『はるのやまはザワザワ』/徳間書店
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『はるのやまはザワザワ』のご紹介です。
聞こえてくる生き物たちの声。
心地よい木々の音や川の音。
命の芽吹く音がいっぱい詰まった1冊。
まるで子ぐまのグルルと一緒に、春の山で耳をすましているみたい。
絵本の中から、春の声がきこえるような爽やかな絵本です。
絵本『はるのやまはザワザワ』の情報
『はるのやまはザワザワ』のあらすじ
寒くて静かな冬が終わって、すっかり春です。
1日中寝てばかりだった子ぐまのグルルも、ようやくお目ざめ。
ほら、耳をすましてごらん。
春の声がきこえるよ。
「ザワザワ ザワザワ」山の声。
太陽は「キラキラ」
鳥の声に、小川の雪どけの音。
いろんな音がきこえるよ。
そうだ、母さんとハチミツを探しに出かけよう。
ミツバチが「ブンブン」
つくしも「ツンツン」
春の山が楽しそうにうたってる。
春の山は命の音であふれている。
「はるの やまは ザワザワ ザワザワ」
絵本『はるのやまはザワザワ』の内容と感想
冬眠から目ざめた子ぐまのグルルと一緒に、春の声を感じられるような絵本。
「ポカポカ」
「ザアザア」
「パッパッ」
数多くの擬音が登場するリズミカルな言葉と文章が印象的な1冊です。
キツツキ、やもめ、キツネにウサギ。
いろんな動物たちの躍動やなき声。
フキノトウ、たんぽぽ、つくしにブナの木。
春を彩るたくさんの植物たちの奏でる音。
耳をすましせばきこえてくる命の音。
そんな、たくさんの「音」や「声」と共に、心躍る春のすばらしさを伝えてくれます。
春の山はの温もり感じる素敵な絵本です。
ほら、春の声がきこえるよ
みなさんにとって「春の声」って何ですか?
どんな音に春を感じますか?
小川のせせらぎ?
雪どけの音?
どれも案外「春」を代表するイメージではないですよね。
意外と春って連想できる音がないんです。
夏はセミの声だったり、秋はスズ虫の声だったり。
冬は街に流れるクリスマスソングや、逆にシーンとした静かな感じが冬らしい。
だけど春の音って「これ」っていうのがない。
でもね、最近思うんです。
慌しく過ぎる毎日。
ぼくたちは、ついわかりやすいものばかりに意識が向いてしまうけど。
耳をすませば聞こえてくる、小さくとも力強い命の音。
冬の間に蓄えた、生命の奏でる春の声。
それは決して、はっきりと聞こえる音ではないだけどね。
ふとした瞬間に。
何気ない日常の中にだって。
春の音は確かにきこえているんです。
絵本みたいに山に行かなくてもね。
都会の中にだって。
命の音があふれている。
ほら、立ち止まって耳をすましてみて。
春の声がきこえるよ。
以上、耳をすませば春の声 命の音がつまった絵本『はるのやまはザワザワ』のご紹介でした。
おしまい。
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