出典:いわい としお『ちか100かいだてのいえ』/偕成社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ちか100かいだてのいえ』のご紹介です。
「100かいだてのいえ」シリーズ第2弾。
今回はずーっと深く、地下100階までおりていきます。
縦にページをめくって、上から下に読み進めていく迫力満点の作品。
各階細かく描きこまれていて、何度も読み返したくなるアイデア絵本です。
さあ、クウちゃんと一緒にちか100だてのいえを探検してみましょう。
絵本『ちか100かいだてのいえ』の情報
『ちか100かいだてのいえ』のあらすじ
お風呂が大好きな女の子、クウちゃん。
ある日、クウちゃんがお風呂にはいっていると、急に誰かの声がきこえてきました。
「クウちゃん、わたしのいえの ちか100かいで これから パーティーがあるの。あそびにこない?」
声の主の「誰かさん」はお風呂から顔をだして、またすぐに湯船のなかに消えてしまいました。
クウちゃんは思いきって、招待された火山のふもとに行ってみることに。
ところが言われた場所にきても入口がみつかりません。
困ってあたりを歩きまわっていると……
突然、地面の下にすべり落ちてしまいました。
落ちた先は……そこはウサギさんのおうち。
地下100階に到達するには、1階ずつお部屋の階段をおりていかなくてはなりません。
ウサギさんにあいさつをして、どんどん下におりていきます。
どうやらこの家は、地下10階ごとに違う動物が住んでいるようです。
地下11階からはアライグマさんのおうちみたい。
地下21階から30階まではセミの幼虫さんのおうち。
地下31階から40階まではダンゴムシさんのおうち。
どの階もみんな個性的で、お部屋の住人にぴったり。
ときには一緒にどろんこ遊びをしたり、ボウリングをしたり。
どんどんおりて、最下層まではあと少し。
地下91階からはカメさんのおうち。
そしていよいよ地下100階に到着です。
さて、どんなパーティーがあるのでしょうか?
絵本『ちか100かいだてのいえ』の内容と感想
「100かいだてのいえ」シリーズ第2作め。
前作同様、縦方向にひらいてページをめくっていくスタイル。
ただし違うのは上方向ではなく下方向に進んでいくこと。
なんといっても、今回は地下にのびる建物ですからね。
主人公は、地下100階でひらかれるパーティーにお呼ばれしたクウちゃん。
地下100階建ての家ともなれば、もちろん住人もたくさんいます。
今回も、いろんな動物たちがクウちゃんをむかえますよ。
1番上にはウサギさん、地下11階からはアライグマさんのおうち。
地下21階からはセミの幼虫さんと、10階ごとにちがう生き物が住んでいます。
下に行くごとにダンゴムシさん、アリさん、ミミズさん。
さらに下はハリネズミさん、トカゲさん、モグラさん。
そして91階からはカメさんたちが暮らしています。
シリーズのみどころである、個性的なお部屋の数々。
1階1階きちんと描かれていて、ほんと見ていてあきませんね。
読むたびに新しい発見があるんですから。
何度も繰り返し読みたくなる作品です。
さらに、地下から地上に戻るシーンは迫力満点で気持ちがいいですよ。
累計270万部を超える人気シリーズ。
じっくり読みたい楽しい1冊です。
受賞歴
- 第3回 MOE絵本屋さん大賞2010 11位
- 第3回 子どもの絵本大賞 in 九州「この本よかっ!!」第1位
続編・シリーズ作品
【「100かいだてのいえ」シリーズ】
- 100かいだてのいえ(2008年5月)
- ちか100かいだてのいえ(2009年10月)
- うみの100かいだてのいえ(2014年6月)
- そらの100かいだてのいえ(2017年8月)
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地下の家はどんな家?
地下室ってあこがれませんか?
なんだか秘密の部屋って感じがして、ウキウキしちゃいますよね。
それが100階分もあるなんて、なんて贅沢なんでしょうか。
まあ、100階はさすがにやりすぎだとしてもですよ。
地下に自分だけの部屋があるなんて、考えただけでワクワクします。
静かにゆっくりできる書斎とか。
黙々と取り組めるフィットネスルームとか。
想像したらいくらでも思い浮かびます。
地上につくればいいものを、あえて地下につくるというのがミソなんです。
地下ならではの理由とか、利便性みたいなものは関係なくてね。
部屋が地下にある、ただそれだけでいいんです。
そこから溢れでる秘密基地感がなんともたまりません!
やっぱり男は何歳になっても子どもなんですかね。
もし念願かなって地下の部屋ができたら、まず何をしようかな?
やっぱり絵本みたいに誕生日パーティーでもひらきましょうかね。
以上、縦にのびる迫力満点の絵本 何度も読み返したくなる『ちか100かいだてのいえ』のご紹介でした。
おしまい。
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