絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

スリル満点のドキドキワクワク大冒険!遊び心満載の人気絵本『バムとケロのそらのたび』

絵本「バムとケロのそらのたび」の表紙

出典:島田 ゆか『バムとケロのそらのたび』/文渓堂

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『バムとケロのそらのたび』のご紹介です。

バムケロシリーズ第2弾!
今回は飛行機にのって空のたびに出かけます。

読み聞かせでもドキドキワクワク、スリル満点の1冊!
さあ、2人の空の旅はどんな冒険が待っているのでしょうか?

遊び心満載の楽しい仕掛けがいっぱい。
大人も子どもと一緒になって楽しめる絵本です。

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絵本『バムとケロのそらのたび』の情報

著者:島田 ゆか/作
出版社:文溪堂
出版年:1995年10月
ページ数:32ページ
対象年齢:4歳5歳
読み聞かせ:3歳から

『バムとケロのそらのたび』のあらすじ

バムとケロがパンケーキを食べていた、ある月曜日の朝。
バムのおじいちゃんから山のような小包が、招待状と一緒に届きました。

「こんどの にちようびは わしの80さいの たんじょうびなので ケロちゃんと いっしょに あそびにおいで」

小包の中身は実際につくって乗れる、組み立て飛行機。
そして、おじいちゃんちまでの行き方を書いた手紙です。

さっそく組み立て開始!
だけど、まずはおやつを食べて腹ごしらえだね。

ペンキを塗ったり、エンジン積んだり。
スプレーを吹いたり、土曜日の夜おそくにようやく完成!

おじいちゃんに頼まれていた本も忘れずに。
さぁいよいよ、バムとケロはそらのたびに出発です!

手紙に書いてある行き方に従って飛んでいくと……

まずは、涙が止まらなくなる「たまねぎさんみゃく」の上をとおります。
次に「りんごやま」のなかをとおると、虫がウジャウジャいるよ!

さらに50年に1度噴火する「かぼちゃかざん」は今年がちょうど50年目!
他にも、おおうみへびに、きゅうけつこうもり……

空の旅はスリル満点。
気をつけることがいっぱいです。

さあ、バムとケロは無事におじいちゃんの家にたどり着けるかな……?

絵本「バムとケロのそらのたび」の中身その1出典:島田 ゆか『バムとケロのそらのたび』/文渓堂

絵本『バムとケロのそらのたび』の内容と感想

前作『バムとケロのにちようび』につづく、人気シリーズ第2弾!
犬のバムとカエルのケロの仲よしコンビを描いた1冊です。

今回は月曜日、組み立てた飛行機に乗って、おじいちゃんの家まで空のたび。

飛行機の組み立てシーンは、なんだか大きなプラモデルみたいで、少年心をくすぐられます。

真面目にもくもくと飛行機を組み立てるバム。
対照的に途中で飽きて、モグラに落書きしたりして遊んでいるケロ。

2人の性格を見事に表しているのも、おもしろいですね。

そしてメインの空のたびは、嫌がらせかと思うくらいの過酷なルート。
おじいちゃんも、わざわざこんなルート選ばなくてもいいのに……

だって空はこんなに広いんだから!

でもこれは、おじいちゃんの書き方が悪いのか。
最後まで読まないバムがおっちょこちょいなだけなのか……

まあ冒険みたいで楽しそうだし、いい思い出になるよね。
読み聞かせでもワクワクできるし、なんにも問題なし!

個人的にはお弁当のホットドッグに、前の飛行機からケチャップをかけるのは楽しそう!
だけどマネしたらぜったい怒られるやつだよねこれ。

そしてよく見ると、遊び心満載のかくれた仕掛けがいっぱい。
雲のかたちが毎回ストーリに合わせたものに変わっていたり、りんごの虫が数字になっていたり。

後半にページの端から追いかけてくる赤い飛行機。
操縦しているのは……落書きされていたモグラくんかな……?

読み返すたびに新しい発見がかくれていますよ。
子どもとだけじゃなく、大人も一緒になって楽しめる1冊です。

『Bam and Kero Go Flying』という題名で英語版もありますよ。

続編・シリーズ作品
【「バムとケロ」シリーズ】

  1. バムとケロのにちようび(1994年9月)
  2. バムとケロのそらのたび(1995年10月)
  3. バムとケロのさむいあさ(1996年12月)
  4. バムとケロのおかいもの(1999年2月)
  5. バムとケロのもりのこや(2011年1月)
絵本「バムとケロのそらのたび」の中身その2出典:島田 ゆか『バムとケロのそらのたび』/文渓堂

空を自由に飛びたいな ♪

飛行機で空を飛ぶのって気持ちよさそうですよね。
バムとケロのように、大空をびゅんびゅん飛んでみたいな。

ぼくにとって空を自由に飛びまわる飛行機は、自由の象徴みたいなイメージがあるんです。

決められた道もなく、360°どこへだって進んでいけて。
白い雲のなかを突っきって、どこまでも広がる青空を飛んでいく。

想像するだけでとっても開放的な気持ちになれるんです。
だからかな、小さいころは飛行機のパイロットに憧れたりもしていました。

でもさ、「自由」って困った言葉ですよね。
つい、ストレスから解放されるみたいに勘違いしちゃいがち。

きっと、そんなに気ままなものでもないんだよね。
自由になるって、そのぶん責任や苦労もつきまとうから。

絵本のなかでだって、自由なはずの空のうえは困難がいっぱい。

涙が止まらなくなる「たまねぎさんみゃく」もあればさ。
虫がウジャウジャいる「りんごやま」だってあるんだから。

自由って、けっして楽ができることではないんですよね。

どこへでも飛んでいける大きな翼を手に入れてもさ。
ここではない「どこか」に楽園なんてないんだから。

ちゃんと地に足つけて生きなきゃね。
バムとケロみたいに、毎日を楽しみながら暮らしていきたいからさ。

以上、スリル満点のドキドキワクワク大冒険!遊び心満載の人気絵本『バムとケロのそらのたび』のご紹介でした。

おしまい。

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