絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

指差ししながらかくれんぼ 親子で楽しむ絵探し絵本『きんぎょがにげた』

絵本「きんぎょがにげた」の表紙

出典:五味 太郎『きんぎょが にげた』/福音館書店

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『きんぎょが にげた』のご紹介です。

「どこかな?」
「ここかな?」

逃げだした金魚とのかくれんぼ。
読み聞かせながら、親子で一緒に金魚探しを楽しめます。

「きんぎょさんみーっけ!」
指差しながら、隠れている金魚をみつけて大喜び。

子どもたちの大好きな、絵探しの絵本です。

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絵本『きんぎょがにげた』の情報

著者:五味 太郎/作
出版社:福音館書店
出版年:1982年8月
ページ数:24ページ
おすすめ対象年齢:1歳2歳
読み聞かせ:1歳から

『きんぎょがにげた』のあらすじ

「きんぎょがにげた」
1ぴきの金魚が金魚鉢から飛びだしました。

どこに逃げた?

カーテンの赤い水玉模様の中?
おや、また逃げた。

お次は、赤いお花のふりをして隠れてるのかな?
おやおや、また逃げた。

こんどはカラフルなキャンディーの中に紛れているのかな?
ほら、また逃げた。

こんどはどこ? こんどはどこ?

いろんなお部屋でかくれんぼしながら逃げていく金魚。
ずーっと、ずーっと追いかけていくと……

あ、いたいた。
金魚をみつけたところは……

絵本「きんぎょがにげた」の中身その1出典:五味 太郎『きんぎょが にげた』/福音館書店

絵本『きんぎょがにげた』の内容と感想

部屋の景色に紛れ込んで逃げる金魚。
ページをめくるたびにどこかにかくれています。

小さな子どもは絵本の金魚とのかくれんぼに夢中。
明るいビビットな色合いがさらに子どもの好奇心をそそります。

「金魚はどこかな?」

読み聞かせをしながら絵本を通したスキンシップ。
親子のコミュニケーションツールとしても最適ですね。

発行部数は264万部のダブルミリオンセラー作品*1

2009年に大型絵本が発売。
『WHERE’S THE FISH?』というタイトルで英語版も出版されています。

指を指しながら楽しめる!
大人気、絵探しの絵本です。

受賞歴
・赤ちゃんへ贈る絵本大賞 第9位

絵本「きんぎょがにげた」の中身その2出典:五味 太郎『きんぎょが にげた』/福音館書店

にげたっていいんだよ

「にげる」って言葉。
みなさんは、どんなイメージを抱きますか?

「弱虫」とか?
「恥ずかしい」とか?

まるで途中で投げだしたみたいに……
なんだかネガティブなイメージで使われることが多いですよね。

だけど逃げるって悪いことなんかじゃなくて。
勇気がいることだし、生きるうえで必要なことだったりもします。

たしかに、少しぐらいの嫌なことで簡単に投げ出すのはよくないかもしれないけれど。
だけどね、「逃げる」って結局は今いる環境から飛びだすこと。

絵本の金魚だって変えるために逃げ出した。
何かを変えるためには、今までとは違う何かが必要で。

きっと多くの人が多少の不満があっても、今のままでいることを選んでいる。
変わらないでいることのほうが実はずっと楽だから。

誰かの悪口を言いいながら、何かの文句を言いながら。
それが悪いことだとは思わないのだけど……

絵本の金魚のように、リスクを負ってでも変わらなきゃいけないことがあるのなら。

ほんとうに欲しいものを手に入れるために。
自分にとって大切なものを守るために。

待っているだけじゃなくて、自分から動きださなきゃいけない。
金魚にとっては仲間たちと暮らすことがそうであったようにね。

みんなもっと堂々と逃げてもいいんです。
できない理由やいいわけを探しているぐらいなら、さっさと逃げちゃえ。

思いきって飛び出せば、案外なんとかなるもんなんだから。

以上、指差ししながらかくれんぼ 親子で楽しむ絵探し絵本『きんぎょがにげた』のご紹介でした。

おしまい。

*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。

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