出典:なかの ひろたか『ぞうくんのあめふりさんぽ』/福音館書店
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のご紹介です。
大人気絵本『ぞうくんのさんぽ』の続編。
今回は動物たちが、あめふりのなかをお散歩します。
ほのぼのとした雰囲気とユーモラスなシルエット。
読む人を笑顔にしてくれる楽しげな一冊です。
絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』の情報
出版社:福音館書店
出版年:2006年5月
ページ数:32ページ
対象年齢:3歳から
『ぞうくんのあめふりさんぽ』のあらすじ
今日はあめふり。 ぞうくんはさんぽに出かけます。
ぞうくんがご機嫌で歩いていると、かばくんに出会いました。 「いっしょにいこう」と散歩に誘うと「おいけの なかなら いいよ」と、かばくん。
進んでいくと池がだんだん深くなってきました。
困ったことにぞうくんは泳げません。
「それなら、ぼくの せなかに のると いいよ」
そう言ってかばくんが、大きなぞうくんを背負います。
しばらくすると、次はわにくんに出会います。
ぞうくんが泳げないことを聞くと「それなら ぼくも のせてあげる」と、わにくん。
池の水はさらに深さをを増してきます。
ぞうくんとかばくんを背中に乗せてわにくんが歩いていると、次はかめくんに出会います。 ぞうくんが泳げないことを聞くと「それなら ぼくも のせてあげる」と、かめくん。
かめくんはお池の中では力持ちです。 だけどさずがに大きなみんなを背中に乗せてのお散歩は、さすがにきびしくないかい?
そのまま進んで、大丈夫かな……?
絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』の内容と感想
前作からなんと36年ぶり!
大人気絵本『ぞうくんのさんぽ』の続編にして、シリーズ2作めとなる絵本です。
今回は、雨の日のお出かけ。
それからみんなで、お池の中をおさんぽです。
泳げないぞうくんのために、かばくん、わにくん、かめくんが、ぞうくんを背中に乗せてあげます。
前作同様、デフォルメされた動物たちが積み上がってかわいらしいシルエット。
ただ、一番大きいぞうくんがみんなの上にきていて、前回とは乗っていく順番が逆になっています。
物語は『ぞうくんのさんぽ』をなぞるように進んでいって……
最後のオチは……まあ、前作を読んでいたら何となく想像はつきますよね。
今作だけでも充分楽しめますけど、前作を知っているとさらに楽しめる内容です。
時がたっても変わらない、楽しげな動物たちが愛らしい。
みんなに笑顔を届けてくれる愉快な1冊です。
続編・シリーズ作品
【ぞうくんのさんぽシリーズ】
- ぞうくんのさんぽ(1977年4月)
- ぞうくんのあめふりさんぽ(2006年5月)
- ぞうくんのおおかぜさんぽ(2010年4月)
ほのぼのとした雰囲気に癒される! かわいい動物たちの人気絵本『ぞうくんのさんぽ』
得意なことで恩返し
陸の上では力持ちのぞうくん。
だけど泳げなくて、水の中は苦手。
一方、陸の上はちょっと苦手なかめくん。
だけど水中は得意で、水に入れば力持ち。
みんな得意なこと、苦手なことがあって。
それぞれ力を発揮できるところが違っていて。
陸上では一番力持ちのぞうくんだって、池の中では、ぞうくんより小さいかばくんや、わにくんに助けてもらわないといけない。
一番小さなかめくんまで得意な水の中では大きなぞうくんたちを背負ってあげられる。
まあ、全員を背負うのはさすがにきびしかったみたいだけど……
そうやってみんな持ちつ持たれつ。
苦手なことは助けてもらって、得意なことで返してあげる。
支え合って、補いあって暮らしているんです。
ただ得意なことが違うだけ。
どちらが優れているとか、誰が上か下かではなくてね。
できないことを恥じることも、隠す必要もなくて。
無理に張り合ったり、競い合う必要もなくて。
みんな仲よく、かばくんたちみたいに楽しく過ごせたらいいよね。
以上、ほのぼの動物たちの大行進! 待ちに待った続編絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のご紹介でした。
おしまい。
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