出典:まつおか たつひで『ぴょーん』/ポプラ社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ぴょーん』のご紹介です。
いろんな生き物が「ぴょーん」と、次々に飛び跳ねます。
そのシンプルな繰り返しがなんとも楽しい絵本。
読み書かせていると、子どもが一緒になってジャンプ!
親子でスキンシップをはかりながら読むことができる人気の1冊。
0歳、1歳児におすすめの赤ちゃん絵本です。
絵本『ぴょーん』の情報
『ぴょーん』のあらすじ
かえるが……
「ぴょーん」
こねこが……
「ぴょーん」
いぬが……
「ぴよよよよーん」
バッタ、うさぎ、ニワトリの親子に魚。
みーんな「ぴょーん」
えっ?! かたつむりも……
やっぱりだめだよね……
最後に、わたしも……
「ぴょーん」
絵本『ぴょーん』の内容と感想
松岡達英さんの「はじめてのぼうけん」シリーズ第1作目。
ページをめくるたびに「ぴょーん」
たくさんの生き物が飛び跳ねていきます。
みんなうんと力をためて、精一杯にジャンプ!
そのおなかをみせて跳ねている姿が可愛らしいですね。
バッタなんかは羽も大きくひろげて、まるでちがう生き物みたい。
かたつむりは……ちょっと残念ですけど……
縦方向にページをめくるレイアウト。
正方形の小型の絵本ながら、見開きで生き物たちが手足をひろげてのジャンプは躍動感があります。
読み聞かせでは何度も登場する「ぴよーん」の部分の言い方を変えていくのがポイント。
タイミングを合わせて子どもの体を持ち上げてあげるとよろこびますよ。
月齢が高くなってくると自分から飛び跳ねたりするので気をつけましょう。
抱え込んで読み聞かせていると、アゴに頭突きをおみまいされてしまいますから……
発行部数100万部のミリオンセラー*1。
2004年には大型本も出版されています。
赤ちゃんのファーストブックにもおすすめの楽しい絵本です。
受賞歴
・NEXT FIRST BOOK大賞 第2位
続編・シリーズ作品
【はじめてのぼうけん シリーズ】
- ぴょーん(2000年6月)
- あな(2000年6月)
- あしあと(2000年9月)
- しりとり(2000年9月)
- うんちだよ(2004年9月)
- ごろんごろん(2007年1月)
- うわー(2010年6月)
- だれのこえ?(2016年4月)
せーので、ぴょーん!
矢を遠くに飛ばすためには弓を強く引かなければいけないように。
高くジャンプするためには1度深くしゃがみ込む必要があって。
そのままの態勢でいきなり高く飛べる人はいませんから。
誰だって力をためる必要があるんです。
絵本のなかでもみんなグッと深くしゃがみ込んでいますもんね。
でもこの、しゃがみ込んた姿勢というのが、続けているとなかなかしんどいもので。
途中で立ち上がってしまうと少ししかジャンプできないし。
苦しくなっておしりをついてしまうと、飛び上がれない。
高く飛ぶためには少なからず我慢が必要で、飛びだした人はみんな苦しい時期を経験しているもの。
もしも今、苦しい状況に置かれているなら。
なにもかも投げ出してしまいたいと思っているのなら。
大丈夫、つらいのなんて今だけだよ。
きっともうすぐよくなるから。
ずっと耐えてきたんだからね。
傷ついた分だけ高く飛び上がれるからさ。
せーの、ぴょーん!
以上、ファーストブックにおすすめ!親子のスキンシップにも最適な赤ちゃん絵本『ぴょーん』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
FACEBOOKでコメントを書く