絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

ぽかぽか温もりいっぱいのおいしい絵本『おひさまパン』

2017年1月2日

絵本「おひさまパン」の表紙

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は絵本『おひさまパン』のご紹介です。

「あたたかさ」って、生きるうえでなくてはならないもの。

おひさまのポカポカした「暖かさ」であったり。
人の心に寄り添うような「温もり」であったり。

そんな「あたたかさ」がいっぱい詰まった素敵な絵本。
読んでるだけでお腹がすいてくる、ホカホカのおひさまパンをぜひ味わってください。

絵本の情報

原題:Sun Bread
著者:エリサ・クレヴェン/作 江國 香織/訳
出版社:金の星社
出版年:2003年7月
ページ数:48ページ
対象年齢:4歳から

あらすじ

おひさまが隠れて顔をださなくなった街。
雪が降り、吹雪が吹き、暗く元気をなくしてしまった動物たち。

みんな、おひさまが再び金色の顔をのぞかせてくれることを心待ちにしています。

それなら「おひさまあじの とくべつパンを やきましょう」と、いぬのパン屋さん。
「ほんとうのおひさまは かくれたままだから わたしが うちで、ちいさなおひさまを つくってるわけ」とはりきりました。

小麦粉とバター、お砂糖、卵にイーストを混ぜて生地をこねます。
つやつやで弾力のある生地を丸く大きくして焼き上げると。

パンは膨らんで膨らんで、そしてもっと膨らんで…
「ぱんやさんが おひさまを つくっちゃった!」

湯気を立ち昇られてかがやくおひさまパン。
まるで楽園から漂ってくるみたいないいにおいに街のみんなが笑顔になります。

幸せな気分で踊ったり歌ったり、大喜び!
すると隠れていた本物のおひさまも顔をだしてきて……

絵本「おひさまパン」の中身その1

内容と感想

おひさまの暖かさが消えて、困ってしまった街の動物たち。
そんな中で自分にできることを考えて行動した、いぬのパン屋さん。

そしておいしそうなパンの匂いにつられて目を覚ましたおひさま。
それぞれが紙や布を使ったコラージュ手法を用いて、細かく繊細なタッチで描かれています。

前半の凍えそうな寒々しさから一転。
パンが焼きあがってからの温もり溢れる雰囲気に元気をもらえます。

ポカポカと喜びに満ちあふれた、みんなの生き生きとした表情が印象的。
色彩豊かな絵と相まって、よりいっそう「あたたかさ」を伝えてくれています。

裏表紙にはおひさまパンの作り方が載っている、おまけ付き。

パンを焼くおいしそうな匂いが絵本を中から漏れてくるみたい。
もう読んでいるだけでパンが食べたくなる絵本です。

受賞歴

  • 全国学校図書館協議会選定
  • 日本子どもの本研究会選定
  • 日本図書館協会選定

絵本「おひさまパン」の中身その2

はじめの一歩を踏み出すために

何か困ったことがあったとき。
今の状況に問題を抱えているとき。

ただ愚痴をこぼしたり、不満を言っているだけの人ってたくさんいます。
ぼくだって同じ。

何かが変わるのを待っているだけ。
誰かが変えてくれるのを期待しているだけ。

いつだって何かを変えるのは、いぬのパン屋のような自分でなんとかしようと考えられる人。
「自分にできることをしてみよう」を行動に移せる人。

だけどそれが、簡単なようで難しい。
いや、違うのかな……

本当は難しいことじゃないんだけれど、行動に移せる人は意外と少ない。

「どうせ自分にできるはずない」
「そんなの上手くいくはずない」

そうやってはじめる前から決めつけたり、結果ばかりに目を向けてしまうから。
でもね、きっといぬのパン屋さんだって深く考えていたわけではなかったはず。

少しでもみんなが元気になればと、パン屋の自分がおひさまのパンを焼く。
たったそれだけのことだったんだと思うんです。

人生って思い通りにはいかないもので、良くも悪くも予想通りには進んでくれない。
だからこそ動きだしさえすれば、想定外の素敵な出会いがあるかもしれない。

絵本のように、とってもおいしいおひさまパンが食べられるかもしれないのだから。

以上、ぽかぽか温もりいっぱいのおいしい絵本『おひさまパン』のご紹介でした。

おしまい。

この記事が気に入ったら
いいね!してみよう

Twitter で

コメントを書く

*

FACEBOOKでコメントを書く