出典:せな けいこ『ねないこだれだ』/福音館書店
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『ねないこだれだ』のご紹介です。
夜中はお化けの時間。
夜更かしして起きていると……お化けにされちゃう。
そんな、ちょっぴりこわーいお化け絵本。
怖いんだけど、ついつい気になっちゃう魅力的な1冊です。
絵本『ねないこだれだ』の情報
『ねないこだれだ』のあらすじ
夜の9時。
こんな遅い時間まで起きているのは、誰かな?
フクロウにミミズク。
クロネコ、ドラネコ。
いたずらネズミ。
それとも泥棒……
いえいえ、夜中はオバケの時間です。
あれれ、まだ男の子が起きているよ。
夜になっても寝ない子はお化けにされちゃうぞ……
絵本『ねないこだれだ』の内容と感想
夜更かししていると、お化けが子どもをさらって連れて行ってしまう。
そこから物語がはじまって……と、いうわけでもなく……
子供向けの絵本にしてはめずらしく、ハッピーエンドどころかバットエンドというのか。
子どもが連れ去られて、そのまま終わってしまう。
なんともシュールというか、なかなかインパクトのある作品ですね。
怖いもの見たさでついついページを開いてしまう。
何とも言えない不思議な魅力で、子どもたちに大人気の絵本。
イラストは、ちぎった紙を台紙に貼って表現した「ちぎり絵」という技法で描かれています。
「早く寝ないとオバケにされちゃうよ!」
寝かしつけ時に定番の、しつけ絵本として親しまれいている絵本です。
だけど作者のせなけいこさん曰く、しつけのために書いた本ではないとのこと。
「怖いけど、かわいい、友だちになれるお化け」をイメージして描いたそう。
たしかにおどろおどろしいお化けじゃなくて、よくみると可愛らしいですもんね。
それでも小さな子どもたちからすれば、お化けは怖い存在です。
ベッドのなかで、ママやパパと安心できる環境で読み聞かせてあげてほしい1冊。
発行部数は295万部のダブルミリオンセラー作品*1。
ちょっぴりこわーい赤ちゃん絵本です。
続編・シリーズ作品
【「いやだいやだのえほん」シリーズ】
- いやだいやだ(1969年11月)
- にんじん(1969年11月)
- ねないこ だれだ(1969年11月)
- もじゃ もじゃ(1969年11月)
9時を過ぎたら寝る時間
子どもって、夜何時ぐらいに寝るものだと思いますか?
絵本のなかでも夜の9時を過ぎたらお化けの時間、なんて表現されていて。
たしかに、だいたいそれぐらいが目安みたいな印象を受けます。
だけど寝る時間を決めていても、子どもはなかなか寝ないもの。
うちの娘も眠たいくせになかなか寝てくれなくて、9時を過ぎてしまうこともしばしば。
さすがに1歳半の子どもがそんなに遅くまで起きているのもどうかと思うんですよね……
娘のためにももっと早く寝かしてあげないと、とは感じているんですけど。
「寝る子は育つ」と言うし、やっぱり成長に与える影響とか気になっちゃいますし。
ただ甘やかすだけでもダメで、充分な睡眠をとらせたあげることも愛情だと思うし、親の務めでもありますから。
なので子どもの寝る時間はけっこう気にしていました。
無理やり寝かそうとして嫌がって泣き疲れて寝る、みたいな状況が続いて、それもどうなんだろうとか考えてしまったりして……
だけど少し前に「大事なのは睡眠時間で、寝はじめる時間はあまり気にしなくていいよ」という話を聞いて、だいぶ楽になりました。
子育てしていると、ついつい正解がわからなくて思い詰めたりしてしまうんですよね。
成長ホルモンとか、ゴールデンタイムとか、あまり何時に寝るかは関係ないみたいですし。
そのぶんお昼寝もちゃんとしてるから、まあいいかなと。
とは言うものの、早く寝るにこしたことはないんだろうけどね。
そこまで神経質にならなくてもいいのかなあ、と思うわけです。
それに、夜の9時を過ぎたからってお化けの世界に連れていかれることもないですしね。
以上、はやく寝ないとお化けにするぞ! ちょっぴり怖い赤ちゃん絵本『ねないこだれだ』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
FACEBOOKでコメントを書く