出典:谷川 俊太郎,元永 定正『もこもこもこ』/文研出版
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『もこもこもこ』のご紹介です。
実はすごい奥深いようで、べつにそうでもないような。
なんだか独特の世界観に引き込まれてしまう不思議な絵本。
「もこもこ」「にょきにょき」
でてくる文字は擬音だけなので0歳から楽しめます。
ページをめくるたびに驚きの展開が待っている大人気の1冊です。
絵本『もこもこもこ』の情報
『もこもこもこ』のあらすじ
むらさき色の地面にグラデーションの空。
「しーん」
「もこ」
下から何かが生えてきた。
「もこもこ」
「にょき」
地面から生まれた何かがどんどん色と形を変えていく。
食べたり、弾けたり、飛び散ったり。
次々に起こる摩訶不思議で予想外な展開。
そして最後にはまた元にもどって。
「しーん」
「もこ」
![mokomokomoko.1 絵本「もこもこもこ」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/02/mokomokomoko.1.jpg)
絵本『もこもこもこ』の内容と感想
何かが生まれて、その何かが別の何かを食べて、弾けて消える。
という内容の、文章では説明しづらいなんとも不思議な絵本です。
「もこ」「にょき」「ぽろり」「ぎらぎら」「ぱちん!」
文章らしいものはなく、出てくるのは擬音だけ。
小さな子供向けの絵本ではめずらしくグラデーションを多用した美しい色彩。
その色使いが、これまた不思議な雰囲気をかもし出しています。
大人になってはじめてみると、きっと「???」な内容かも。
だけど小さな子どもには大人気なんですよね。
何もないところからいきなり「もこ」
そこから大きくなって「ぱく」
などなど、その予想外な展開に引き込まれてしまうのでしょうか。
もうほんとみんな釘づけになって見てますよ。
ストーリーや文章がほとんどないシンプルな作品です。
だからこそ、0歳や1歳の言葉のわからない赤ちゃんでも楽しめますね。
子どもの想像力を広げられそうな独特の世界観をもった1冊。
発行部数は130万部のミリオンセラー作品*1。
40年近くも愛される定番の赤ちゃん絵本です。
受賞歴
- 赤ちゃんへ贈る絵本大賞 第8位
- 全国学校図書館協議会選定図書
![mokomokomoko.2 絵本「もこもこもこ」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/02/mokomokomoko.2.jpg)
もこもこもこ
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
ちょっと書いてみたかっただけです……すいません。
この「もこもこ」って文字にしてもそうなんですが。
言葉にしてもつい声に出してみたくなりませんか?
で、意味もなく「もこもこ」言っているとあることに気がつきました。
「もこもこもこ」の持つの湧き上がる感というのか、湧き上がるもこもこもこ感といいますか。
とにかく、自分のなかに何かが芽生えてくるのを感じます。
ちょっとやる気がでないときの手助けになるかも。
「起き上がりたくないのもめんどくさい」
「このままダラダラ寝ていたい」
そんなとき「もこもこもこ」と声に出してみてください。
自分の中のやる気にもこもこもこと効いてくるはず。
あっ、人前では控えたほうかいいですよ。
おかしくなったのかと心配されちゃうかもしれませんから。
それでは、用法用量を守ってご使用ください。
以上、生まれる!食べる!弾ける!飛び散る! 不思議な世界観の赤ちゃん絵本『もこもこもこ』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
FACEBOOKでコメントを書く