出典:谷川 俊太郎,元永 定正『もこもこもこ』/文研出版
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『もこもこもこ』のご紹介です。
実はすごい奥深いようで、べつにそうでもないような。
なんだか独特の世界観に引き込まれてしまう不思議な絵本。
「もこもこ」「にょきにょき」
でてくる文字は擬音だけなので0歳から楽しめます。
ページをめくるたびに驚きの展開が待っている大人気の1冊です。
絵本『もこもこもこ』の情報
『もこもこもこ』のあらすじ
むらさき色の地面にグラデーションの空。
「しーん」
「もこ」
下から何かが生えてきた。
「もこもこ」
「にょき」
地面から生まれた何かがどんどん色と形を変えていく。
食べたり、弾けたり、飛び散ったり。
次々に起こる摩訶不思議で予想外な展開。
そして最後にはまた元にもどって。
「しーん」
「もこ」
絵本『もこもこもこ』の内容と感想
何かが生まれて、その何かが別の何かを食べて、弾けて消える。
という内容の、文章では説明しづらいなんとも不思議な絵本です。
「もこ」「にょき」「ぽろり」「ぎらぎら」「ぱちん!」
文章らしいものはなく、出てくるのは擬音だけ。
小さな子供向けの絵本ではめずらしくグラデーションを多用した美しい色彩。
その色使いが、これまた不思議な雰囲気をかもし出しています。
大人になってはじめてみると、きっと「???」な内容かも。
だけど小さな子どもには大人気なんですよね。
何もないところからいきなり「もこ」
そこから大きくなって「ぱく」
などなど、その予想外な展開に引き込まれてしまうのでしょうか。
もうほんとみんな釘づけになって見てますよ。
ストーリーや文章がほとんどないシンプルな作品です。
だからこそ、0歳や1歳の言葉のわからない赤ちゃんでも楽しめますね。
子どもの想像力を広げられそうな独特の世界観をもった1冊。
発行部数は130万部のミリオンセラー作品*1。
40年近くも愛される定番の赤ちゃん絵本です。
受賞歴
- 赤ちゃんへ贈る絵本大賞 第8位
- 全国学校図書館協議会選定図書
もこもこもこ
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
もこもこもこもこもこもこもこもこ。
ちょっと書いてみたかっただけです……すいません。
この「もこもこ」って文字にしてもそうなんですが。
言葉にしてもつい声に出してみたくなりませんか?
で、意味もなく「もこもこ」言っているとあることに気がつきました。
「もこもこもこ」の持つの湧き上がる感というのか、湧き上がるもこもこもこ感といいますか。
とにかく、自分のなかに何かが芽生えてくるのを感じます。
ちょっとやる気がでないときの手助けになるかも。
「起き上がりたくないのもめんどくさい」
「このままダラダラ寝ていたい」
そんなとき「もこもこもこ」と声に出してみてください。
自分の中のやる気にもこもこもこと効いてくるはず。
あっ、人前では控えたほうかいいですよ。
おかしくなったのかと心配されちゃうかもしれませんから。
それでは、用法用量を守ってご使用ください。
以上、生まれる!食べる!弾ける!飛び散る! 不思議な世界観の赤ちゃん絵本『もこもこもこ』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
FACEBOOKでコメントを書く