出典:松谷 みよ子,瀬川 康男『いない いない ばあ』/童心社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『いないいないばあ』のご紹介です。
発売から50年ずっと愛されているロングセラー作品。
今さらご紹介も説明も必要ないぐらい、みんなから大人気の1冊ですね。
動物たちによる「いないいないばあ」の繰り返し。
親子で一緒になって楽しめる赤ちゃん絵本です。
絵本『いないいないばあ』の情報
『いないいないばあ』のあらすじ
ねこさんが顔を隠しているよ。
にゃあにゃあがほらほら。
いないいない……
「ばあ」
くまちゃんがほらね。
いないいない……
「ばあ」
次ば誰かな?
ねずみさんに、こんこんぎつね。
最後はのんちゃんが。
いないいないばあ。
![inaiinaibaa.1 絵本「いない いない ばあ」の中身その1](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/03/inaiinaibaa.1.jpg)
絵本『いないいないばあ』の内容と感想
動物たちによる「いないいないばあ」の繰り返し。
見開きごとに大きく描かれたイラストと文字が目を引きます。
「いないいない……」と、顔をかくした動物たち。
ページをめくると「ばあ」と、満面の笑みでお出迎え。
それを見て子どもも一緒に笑顔になって。
「キャハハ」という子どもの笑い声に大人もつられて笑顔になる。
そんな、みんなを笑いを届けてくれるしあわせな1冊。
ちなみに「ばあ」のときの動物たちの目線。
何度も試作を重ねて、赤ちゃんと目が合うように考えて描かれているんだそうです。
繰り返しのシンプルな内容に、リズミカルで語りかけるような文章。
小さな子どものハートをガッシリと掴んだ赤ちゃん絵本。
声色を変えたり、最後の「のんちゃん」を子供の名前に言いかえたり。
読み聞かせをしながらの親子のコミュニケーションにも最適。
ファーストブックやプレゼントとしてもぴったりですね。
なんといっても日本で1番売れている絵本!
ということは、1番読まれている絵本であり、1番愛されている絵本。
発行部数はなんと驚きの644万部*1。
「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズは累計で1,700万部を突破ですって。
ほんとすごいですね……
それぐらい、みんなからずっと支持され続けている赤ちゃん絵本です。
受賞歴
- 赤ちゃんへ贈る絵本大賞 第2位
- パパが選んだ赤ちゃん絵本大賞 第3位
- 中央児童福祉審議会推薦
- 全国学校図書館協議会選定「よい絵本」
続編・シリーズ作品
【「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズ】
- いいおかお(1967年4月)
- いないいないばあ(1967年4月)
- あなたはだあれ(1968年1月)
- もうねんね(1968年1月)
- のせてのせて(1969年7月)
- おさじさん(1969年8月)
- おふろでちゃぷちゃぷ(1970年月)
- もしもしおでんわ(1970年月)
- あかちゃんのうた(1971年月)
![inaiinaibaa.2 絵本「いない いない ばあ」の中身その2](https://ehonsanpo.com/wp-content/uploads/2017/03/inaiinaibaa.2.jpg)
いない いない ばあ
「いないいないばあ」
する方も、される方も、誰もが1度くらいは経験がありますよね。
両手で顔をかくして「いないいない……」
子どもは「あれ、いなくなっちゃった」と、不安でドキドキ。
「ばあ!」と、両手をひらくと安心して大喜び。
あきずに何度やっても楽しそうに笑っていますよね。
「いないいないばあ」って、きっと大人と子どもが一番最初にする遊び。
ぼくたちにとって遊びの原点みたいなものなのかも。
「いないいないばあ」に限らず、幼いころのスキンシップは子どもにとってとても大切。
ママやパパ、身近な人の表情や言葉に触れて安心したり。
笑顔が増えて、豊かな心が育まれます。
勉強ができるとか運動ができるとか、そんなことよりも。
親が子どもに望むのって結局は「笑顔で暮らしていてほしい」ってことなんじゃないのかな。
だからこそ愛情を込めて子どもと接するんですよね。
絵本の読み聞かせだって同じ。
その親子の時間が子どもの未来につながっているから。
「楽しい」「安心」「しあわせ」
そんな気持ちをいっぱい届けてあげたいですよね。
以上、日本で1番売れてる絵本! みんなに笑顔を届けるロングセラー『いないいないばあ』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
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