出典:松谷 みよ子,瀬川 康男『いない いない ばあ』/童心社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『いないいないばあ』のご紹介です。
発売から50年ずっと愛されているロングセラー作品。
今さらご紹介も説明も必要ないぐらい、みんなから大人気の1冊ですね。
動物たちによる「いないいないばあ」の繰り返し。
親子で一緒になって楽しめる赤ちゃん絵本です。
絵本『いないいないばあ』の情報
『いないいないばあ』のあらすじ
ねこさんが顔を隠しているよ。
にゃあにゃあがほらほら。
いないいない……
「ばあ」
くまちゃんがほらね。
いないいない……
「ばあ」
次ば誰かな?
ねずみさんに、こんこんぎつね。
最後はのんちゃんが。
いないいないばあ。
絵本『いないいないばあ』の内容と感想
動物たちによる「いないいないばあ」の繰り返し。
見開きごとに大きく描かれたイラストと文字が目を引きます。
「いないいない……」と、顔をかくした動物たち。
ページをめくると「ばあ」と、満面の笑みでお出迎え。
それを見て子どもも一緒に笑顔になって。
「キャハハ」という子どもの笑い声に大人もつられて笑顔になる。
そんな、みんなを笑いを届けてくれるしあわせな1冊。
ちなみに「ばあ」のときの動物たちの目線。
何度も試作を重ねて、赤ちゃんと目が合うように考えて描かれているんだそうです。
繰り返しのシンプルな内容に、リズミカルで語りかけるような文章。
小さな子どものハートをガッシリと掴んだ赤ちゃん絵本。
声色を変えたり、最後の「のんちゃん」を子供の名前に言いかえたり。
読み聞かせをしながらの親子のコミュニケーションにも最適。
ファーストブックやプレゼントとしてもぴったりですね。
なんといっても日本で1番売れている絵本!
ということは、1番読まれている絵本であり、1番愛されている絵本。
発行部数はなんと驚きの644万部*1。
「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズは累計で1,700万部を突破ですって。
ほんとすごいですね……
それぐらい、みんなからずっと支持され続けている赤ちゃん絵本です。
受賞歴
- 赤ちゃんへ贈る絵本大賞 第2位
- パパが選んだ赤ちゃん絵本大賞 第3位
- 中央児童福祉審議会推薦
- 全国学校図書館協議会選定「よい絵本」
続編・シリーズ作品
【「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズ】
- いいおかお(1967年4月)
- いないいないばあ(1967年4月)
- あなたはだあれ(1968年1月)
- もうねんね(1968年1月)
- のせてのせて(1969年7月)
- おさじさん(1969年8月)
- おふろでちゃぷちゃぷ(1970年月)
- もしもしおでんわ(1970年月)
- あかちゃんのうた(1971年月)
いない いない ばあ
「いないいないばあ」
する方も、される方も、誰もが1度くらいは経験がありますよね。
両手で顔をかくして「いないいない……」
子どもは「あれ、いなくなっちゃった」と、不安でドキドキ。
「ばあ!」と、両手をひらくと安心して大喜び。
あきずに何度やっても楽しそうに笑っていますよね。
「いないいないばあ」って、きっと大人と子どもが一番最初にする遊び。
ぼくたちにとって遊びの原点みたいなものなのかも。
「いないいないばあ」に限らず、幼いころのスキンシップは子どもにとってとても大切。
ママやパパ、身近な人の表情や言葉に触れて安心したり。
笑顔が増えて、豊かな心が育まれます。
勉強ができるとか運動ができるとか、そんなことよりも。
親が子どもに望むのって結局は「笑顔で暮らしていてほしい」ってことなんじゃないのかな。
だからこそ愛情を込めて子どもと接するんですよね。
絵本の読み聞かせだって同じ。
その親子の時間が子どもの未来につながっているから。
「楽しい」「安心」「しあわせ」
そんな気持ちをいっぱい届けてあげたいですよね。
以上、日本で1番売れてる絵本! みんなに笑顔を届けるロングセラー『いないいないばあ』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
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