絵本さんぽ

〜絵本ソムリエのおすすめ絵本紹介〜

家族っていいな!1日のはじまりに元気をもらえる絵本『14ひきのあさごはん』

絵本「14ひきのあさごはん」の表紙

出典:いわむら かずお『14ひきのあさごはん』/童心社

みなさん、こんにちは。 
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『14ひきのあさごはん』のご紹介です。 

ねずみたち家族の1日のはじまりを描いた絵本。
自然あふれる森の大自然と、美味しそうな朝ごはんが目を引きます。

「平凡だけど幸せな毎日」
絵本を読むたびに、そんなことを思わせてくれます。

家族の温もりやあたたかを感じられる素敵な1冊です。

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絵本『14ひきのあさごはん』の情報

著者:いわむら かずお/作
出版社:童心社
出版年:1983年7月
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳4歳
読み聞かせ:3歳から

『14ひきのあさごはん』のあらすじ

森の朝、一番の早起きはおじいさん。
続いて、お母さん、おばあさん、子どもたちと順番に目を覚まします。

着替えをすませて顔を洗ったら、みんなで野いちご摘みに出かけます。

道中はまるで、ちょっとした冒険気分です。
滝の向こうへ行くために丸木橋を渡ったり、たくさんの昆虫たちを発見したり。

かご一杯の野いちごを摘んで帰ってきたら、みんなお腹ペコペコ。

どんぐりパンとスープ、野いちごとジュースにジャム。
14匹で協力して朝ごはんの準備をすすめます。

みんなでつくった朝ごはん。
大きな丸いテーブルで、みんなで一緒に「いただきます」。

さあ、新しい一日のはじまりです。

絵本「14ひきのあさごはん」の中身その1出典:いわむら かずお『14ひきのあさごはん』/童心社

絵本『14ひきのあさごはん』の内容と感想

お父さんとお母さん、おじいさん、おばあさん。
そして10ぴきの兄弟たち。

総勢14ひきのねずみたち、家族の1日のはじまりの物語。

細かなところまで書き込まれた自然豊かな美しい風景。
透明水彩で描かれることで、森の朝の清々しさが伝わってくるようです。

家族で囲む食卓。
みんなで迎える1日のはじまり。

何も特別なことがあるわけでもない、ねずみたち家族の日々の生活。
その「当たり前」の営みが、心の豊かさや、生きるうえでの大切なものを思いおこさせてくれます。

「さあ、今日も頑張ろう!」
そんなふうに元気をもらえる陽だまりのよう絵本。

大人気、14ひきのシリーズの『14ひきのひっこし』に続くシリーズ2作目。
「The Family of Fourteen Fix Breakfast」というタイトルで英語版も発売されています。

発行部数は『14ひきのひっこし』だけでも126万部のミリオンセラー*1
シリーズトータルでは1000万部以上。

世界中の子どもたちから愛されているロングセラー絵本です。

受賞歴

  • 第6回絵本にっぽん賞
  • よい絵本
  • 第34回小学館絵画賞
  • 中央児童福祉審議会推薦
  • 中央児童福祉審議会特別推薦
  • 国土緑化推進機構 〈心にのこるミドリの本50選〉

続編・シリーズ作品
【14ひきのシリーズ】

  1. 14ひきのひっこし(1983年7月)
  2. 14ひきのあさごはん(1983年7月)
  3. 14ひきのやまいも(1984年7月)
  4. 14ひきのさむいふゆ(1985年11月)
  5. 14ひきのぴくにっく(1986年11月)
  6. 14ひきのおつきみ(1988年6月)
  7. 14ひきのせんたく(1990年5月)
  8. 14ひきのあきまつり(1992年10月)
  9. 14ひきのこもりうた(1994年7月)
  10. 14ひきのかぼちゃ(1997年4月)
  11. 14ひきのとんぼいけ(2002年6月)
  12. 14ひきのもちつき(2007年11月)

14ひきのシリーズ 誕生30年特設ページ

絵本「14ひきのあさごはん」の中身その2出典:いわむら かずお『14ひきのあさごはん』/童心社

一緒に食べる贅沢

最近つくづく感じるのは「ご飯は一緒に食べる人がいた方が美味しい!」ということ。
ひとりきりでも、誰かと一緒でも、食べているものは同じはずなのだけれどね。

ぼくはひとりの食事だと早食いみたいになってしまいます。
味わうひまもなく食べ終わっちゃうこともしばしば。

歳を重ねるごとに、一緒に食事を楽しめる相手がいることに感謝するようになりました。

特に朝ごはんなんかは時間に追われて、なかなかゆっくりとはいきませんしね。
14ひきの家族のように、みんなで囲んだ食卓から1日をはじめるのはすごく理想的です。

高価なごはんもひとりきりだと味気ない。
みんなワイワイ楽しくで食べれば、何だってごちそうに変わります。

高価なものじゃなくったって、特別なものじゃなくったって。
きっと何を食べるかよりも、誰と食べるかの方が大事なんですよね。

一番の贅沢は笑いあえる人がそばにいること。
バカなことを言いあえる友だちが近くにいること。

家に帰れば「ただいま」と言って迎えてくれる家族がいること。
そんな、ありふれた当たり前こそが「しあわせ」なんだと思う今日この頃です。

以上、家族っていいな!1日のはじまりに元気をもらえる絵本『14ひきのあさごはん』のご紹介でした。 

おしまい。 

*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。

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