出典:サトシン,西村 敏雄『うんこ!』/文溪堂
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『うんこ!』のご紹介です。
どこからどうとっても「うんこ」のお話。
いっそ清々しいまでに「うんこ!」なんです。
下品なんだけど笑っちゃう!
ユーモアたっぷりのおかしな1冊。
読み聞かせにもぴったりな、楽しいうんこ絵本です。
絵本『うんこ!』の情報
『うんこ!』のあらすじ
わんこのおしりから道ばたに落とされたうんこ。
すとーん、ぺちゃっ。
うんこが呼びとめますが、わんこは気づかずに行ってしまいました。
くやしがったうんこは「くっそー!」
そこに通りかかったねずみがやってきます。
くんくんくんと臭いをかいで……
「くっさーい!」と、いちもくさんに逃げていきました。
くやしがったうんこは「くっそー!」
へび、うさぎと、通りかかった動物たちがうんこのもとにやってきます。
みんな、くんくんくんと臭いをかいで……
「くっさーい!」と、あまりの臭さに逃げていきました。
そのたびにうんこは「くっそー!」と、くやしがります。
「まったく、みんな、ひどいじゃないか!」
怒ったうんこは考えます。
そして、うんこは重い腰をあげて仲間を探しに行くことに。
ふん! ふん! ふん! ぺた ぺた ぺた。
ふん ふん ふ〜ん♪ ぺた ぺた ぺた ぺた。
さてさて、どんな出会いがうんこを待っているのでしょうか……?
絵本『うんこ!』の内容と感想
もう清々しいまでに「うんこ!」
タイトルから内容にいたるまで、潔いぐらいに「うんこ!」
1ページめから、わんこのお尻の穴からのぞくうんこの視点ではじまります。
そして、どのページをひらいても、必ず茶色い「うんこ」がいるんですから!
何度も登場する「くっそー!」や「くっさーい!」のセリフ。
動物たちの表情が、ほんとに臭そうで笑っちゃいますよね。
それに加えて、うんこを使ったダジャレの数々。
「うん、こうしよう!」
「うんこらしょっと!」などなど……
そりゃあ、子どもたちが嫌いなわけはありません!
ほんと下品なんだけどね。
そんなのぜんぶ許せちゃうぐらいにおもしろい!
だけど読み聞かせには注意が必要ですよ。
だってしばらく子どもが「くっそー!」や「くっさーい!」をマネしちゃいますからね。
子どもが大好きなうんこ絵本。
大人も一緒に楽しめるユーモアたっぷりのゆかいな1冊です。
受賞歴
- 第1回 リブロ絵本大賞
- 第20回 けんぶち絵本の里びばからす賞
- 第3回 MOE絵本屋さん大賞
- 第4回 子どもの絵本大賞 in 九州「この本よかっ!!」第1位
- 第5回 書店員が選ぶ絵本大賞
子どもは「うんこ」がすき!
どうして子どもって、あんなに「うんこ」や「うんち」が好きなんでしょうか?
何が楽しいのか「うんこ」と聞くたびにゲラゲラ大笑い。
何度も何度も「うんち、うんち」と、ずっと連呼してますもんね。
あの何とも言えないフォルムがいいのか。
あのくさ〜い臭いのせいなのか。
それとも言葉の響きがよかったりするのかなあ。
親がダメだって言うから余計に言いたくなっちゃうのかも。
「親の心子知らず」なんて言葉があるけどさ、子どもの心だって親にはなかなかわかりませんよね。
だって「うんこ」のどこがいいのか、ぼくにはさっぱりですもん。
うんこを楽しむ心……
それは大人になるうえで失くしてしまった、大切なもののひとつなのかもしれません……
さあ、バカなこと言ってないでそろそろ仕事しよ。
「うんこらしょっと!」
よし、今日も1日がんばるぞー!
うん、うん!
以上、「くっさーい!」 笑って楽しい、清々しいまでにうんこ絵本『うんこ!』のご紹介でした。
おしまい。
FACEBOOKでコメントを書く