出典:ジーン・モデシット,ロビン・スポワート『いいこってどんなこ?』/冨山房
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『いいこってどんなこ?』のご紹介です。
「いいこってどんなこ?」
そのシンプルな問いかけに、心を込めて答えていく。
うさぎのバニーぼうやと、お母さんとの対話で物語は進んでいきます。
お母さんうさぎの愛情たっぷりな答えに心があたたかくなる1冊。
子育てに追われて疲れてしまった、ママやパパにおすすめの絵本です。
絵本『いいこってどんなこ?』の情報
著者:ジーン・モデシット/作 ロビン・スポワート/絵 もき かずこ/訳
出版社:冨山房
出版年:1994年
ページ数:32ページ
対象年齢:3歳、4歳、大人
読み聞かせ:3歳から
『いいこってどんなこ?』のあらすじ
「ねえ、おかあさん、いいこって どんなこ?」
うさぎのバニーぼうやがお母さんに訪ねます。
「ぜったい なかないのが いいこなの?
「じゃあ、いいこって つよいこのこと?」
「でも、ぼくがば かなことばっかり してると、おかあさん いやになっちゃうよね?」
次々にバニーぼうやは問いかけます。
その質問におかあさんはひとつひとつ優しく答えていきます。
「じゃあ、おかあさんは ぼくが どんなこ だったら いちばん うれしい?」
最後の質問にお母さんはニッコリ笑って答えます。
「バニーは バニーらしく していてくれるのがいちばんよ。だって おかあさんは、いまの バニーが だいすきなんですもの」
絵本『いいこってどんなこ?』の内容と感想
不安でいっぱいのバニーぼうやと、優しさと愛情豊かなお母さんうさぎの物語。
影が印象的で、深みのある幻想的なタッチで描かれています。
「いいこって、どんなこ?」
不安で心配で、そう問いかけるバニーぼうや。
その質問に愛情を持って「あなたはあなたのままでいい」と、答えるお母さん。
そんなお母さんの優しさが、親としてのあるべき姿を思いおこさせます。
忘れかけていた本当の愛情を思い出させてくれる。
読み終えたら自然と涙が流れてくる。
子育てに疲れたり、悩んでしまっているお母さんやお父さんにこそ読んでもらいたい1冊です。
子どもだけでなく大人からも人気のある、家族で一緒に読んでほしい優しい絵本。
そのままのあなたでいい
「いい子」ってどんな子なんでしょうね?
ママの言い付けを守れる子?
パパの期待に応えられる子?
「子どもに幸せになって欲しい」
「この子には不幸な思いをして欲しくない」
そんな思いから、ついキツイ言葉をかけてしまったり。
「余裕がなくてイライラしてしまって」
「周りにダメな親だと思われたくなくて」
そんなことを考えてしまって必要以上に厳しくしてしまったり。
「ああしなさい、こうしなさい」
口うるさく指し図して。
「あれもダメ、これもダメ」
いちいちダメ出しばかりになってしまって。
親からすれば「この子のために」と思ってのことなんだけれど。
だけど子どもからすれば、うさぎのバニーぼうやのように不安になっちゃいますよね。
だっていつも怒ってばかりなんですもん。
親の役目って、失敗する経験を閉ざしてしまうことではないんです。
幸せを決めてあげることではないんです。
大切なのは認めてあげること。
ありのままを受け入れてあげることなんだと思います。
結局のところ大人にできることって「何があってもあなたを愛しているし、味方でいる」というメッセージをおくり続けることぐらいなんじゃないのかな。
うちの奥さんなんかは割りと厳しくしつけるタイプ。
反対にぼくの場合は甘やかしてばかりになってしまうのだけれど。
誰だってみんな子育ての初心者で、答えのない正解を求めて右往左往して。
思い通りにいかずにイライラしたりしてしまう。
親たるもの「立派に育て上げないと」と、気負い過ぎなのかもしれないなあ。
絵本のお母さんうさぎのように、愛情を持って包み込んであげられるパパでありたいものです。
以上、子育てに疲れたママに読んでほしい!愛情たっぷりの優しい絵本『いいこってどんなこ?』のご紹介でした。
おしまい。
子育てに疲れた気味だったのでいろいろ考えさせられました。
今度子供と一緒に読んでみたいと思います。
咲子さん
コメントありがとうございます♪
ぜひ一緒に読んであげてください。
考えながら感じながら、絵本を楽しんでくださいね。