出典:まつい のりこ『じゃあじゃあ びりびり』/偕成社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『じゃあじゃあ びりびり』のご紹介です。
「かん かん かん かん」
「ぶーん ぶーん ぶーん ぶーん」
ページをめくるたびに、さまざまな「音」や「声」が登場します。
そのリズミカルな響きに小さな子どもたちも興味津々。
まだ言葉のわからない赤ちゃんでも楽しんで読むことができます。
ファーストブックや出産祝いのプレゼントとしても最適ですね。
長く読まれるつづけている、大人気のオノマトペ絵本です。
絵本『じゃあじゃあ びりびり』の情報
『じゃあじゃあ びりびり』のあらすじ
自動車がさっそうと走っていきます。
「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」
犬が元気よく吠えています。
「いぬ わん わん わん わん」
水が蛇口から勢いよく流れています。
「みず じゃあ じゃあ じゃあ」
みどりの紙が破れています。
「かみ びり びり びり びり びり びり」
掃除機がお部屋をきれいにしています。
「そうじき ぶいーん ぶいーん ぶいーん」
にわとり、踏み切り、赤ちゃん、飛行機、ねこ、らっぱ。
いろんなものが、いろんな音や声をだしています。
じゃあじゃあ びりびり。
絵本『じゃあじゃあ びりびり』の内容と感想
たくさんの道具や動物が出す「音」や「声」
リズミカルな文章でテンポよく進んでいきます。
わかりやすい色合いにデフォルメされたイラスト。
まだ言葉のわからない赤ちゃんでも興味を持って読むことができます。
子どもが音から物を認識したり、物の名前を覚えたりするのにも役立ちますね。
さらに、絵本が厚紙でつくられていて、頑丈で簡単に破れません。
すぐにポイポイ放り投げてしまっても大丈夫です。
絵本自体の大きさも小さめで、赤ちゃんにが読みやすいサイズ。
お出かけのカバンに入れておくのにも丁度いいですね。
発行部数は257万部のダブルミリオンセラー作品*1。
大人気のロングセラー絵本です。
受賞歴
- 赤ちゃんへ贈る絵本大賞 第3位
- パパが選んだ赤ちゃん絵本大賞 第2位
続編・シリーズ
【「まついのりこ あかちゃんのほん」シリーズ】
- おたんじょうび(1974年11月)
- おはよう(1974年11月)
- あめふり(1974年11月)
- じゃあじゃあびりびり(1983年7月)
- ばいばい(1983年7月)
- みんなでね(1983年7月)
- おかあさんだ(1987年10月)
- じょうずじょず(1987年10月)
- おおきくなった!(1987年10月)
動物たちが「こんにちは」 赤ちゃんに大人気のあいさつ絵本『ばいばい』
ふしぎなオノマトペ
絵本の中でも登場する「じゃあじゃあ」や「びりびり」。
一般的に擬音とか擬声語なんていわれます。
「ドーン」とか「ギューン」とか。
そういう言葉を総称して「オノマトペ」と呼ぶみたいですね。
大阪の人は会話には、このオノマトペが多いなんてよく言われますが。
大阪生まれ大阪育ちのぼくもその例に漏れず。
道を尋ねられて説明するときなんかも「この道を『ザァ〜』っと行って、次の交差点を『キュッ』と右に曲がって」みたいな感じ話してしまいます。
さてさて、このオノマトペ。
みんな同じように認識していると思いきや、実は国によって違うらしい。
ぼくらは飲み物を飲むときの音は「ゴクゴク」
水のたれる音は「ポタポタ」と表現しますよね。
だけど英語で飲み物を飲むときは「バルク」
フランスで水のたれる音は「プリックプロック」
インドネシアで「ティクティク」
日本ではニワトリの鳴き声は当然「コケコッコー」
それが英語では「クックドゥードゥルドゥー」だというのだけど……
う〜ん、言われてみればそんなふうに聞こえなくもないのかなあ……
他の音や声も言語が変われば聞こえ方も違うようで。
では、この絵本。
『じゃーじゃーびりびり』はどんなんふうに感じるんだろうか?
もしかすると他の国の人からしたら「???」なのかな……
「What ? どうして水の流れる音が『じゃーじゃー』なんだ?」
「why ? なぜ紙の破れる音が『びりびり』なんだ?」
そんなふうに思われたりするのだろうか。
英語や他の言語で抄訳されたらまたぜんぜん違う雰囲気になるのかな?
いろんな国の人が自分たちの言葉で訳された『じゃあじゃあびりびり』を持ちよって座談会。
そんな集まりがあればきっと楽しそうですよねー。
以上、まだ言葉のわからない赤ちゃんにもおすすめ! 大人気のオノマトペ絵本『じゃあじゃあ びりびり』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
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