出典:B・J・ノヴァク『えがないえほん』/早川書房
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『えがないえほん』のご紹介です。
ちょっと変わった、いや、すごく変わった画期的な絵本!
なんとタイトルどおり、絵がない絵本なんです。
さらに、この絵本にはひとつルールがあります。
それは「書かれている言葉はぜんぶ声にだして読む」こと。
絵がないのに、子どもたちがずっと笑いっぱなしの楽しい1冊。
さてさて、どんな絵本なのかのぞいてみましょう。
絵本『えがないえほん』の情報
著者:B・J・ノヴァク/作 大友 剛/訳
出版社:早川書房
出版年:2017年11月
ページ数:46ページ
おすすめ対象年齢:4歳、5歳、6歳
読み聞かせ:3歳から
『えがないえほん』のあらすじ
この絵本には、絵がありません
さらに、ひとつルールがあります。
それは……
「書かれている言葉はぜんぶ声にだして読む」こと
たとえば、こんな言葉でも……
「ばふっ」
「ぶりぶりぶ~!」
「え、ほんとに読まなきゃダメですか……?」
そんなママやパパの声がきこえてきそう。
でもね、ちゃんと読んでくださいよ。
しっかり声にだしてね。
「かえるのうたがきこえてくるよ」
ほら、一緒にうたって!
最後までもう少し。
「おしり ブー ブー」
とってもおバカで、とっても楽しい、絵がない絵本でした。
おしまい
「ブヒィ〜!」
絵本『えがないえほん』の内容と感想
絵本なのに絵がないって……
とんちか何かな? と、ツッコミをいれたくなるタイトル。
だけど読んで納得!
たしかに、これは「絵がない絵本」だ!
「そんな言葉使わないの!」
いつもは注意するママやパパが……
「ぶりぶり~」なんて言うんだもん。
そりゃあ、子どもが笑わないはずがないですよね!
「書かれている言葉はぜんぶ声にだして読むこと」
このたった1つのシンプルなルールで、子どもたちは大喜び!
おかしな言葉や擬音がいっぱい!
さらに絵がなくとも、文字の色や大きさが変えてあるのもポイントです。
「ばぶりんこ」
「おならぷ~!」
バカしくて意味不明なセリフも。
声にだすのが恥ずかしいような言葉も。
なにがあっても読まなきゃダメなんです!
急におなじみの童謡を歌いだしたり。
しかも思いっきり間違った歌詞になっていたり。
すっごくバカバカしくて、だけどすっごく楽しい絵本。
読み聞かせをするママやパパは、ちょっと疲れちゃいますけどね……
ずばり読み聞かせのコツは恥をすてること!
アドリブでオリジナルの言葉を加えてもいいかもしれないですね。
原著はアメリカで発表されるや、ニューヨークタイムズのベストセラー。
70万部を売り上げた人気作です。
日本でもメディアで特集される話題の1冊。
子どもがずっと笑いっぱなしの、画期的な読み聞かせ絵本です。
ほんとに言わなきゃダメ……?
「言っちゃダメ」
「やっちゃダメ」
そう言われると言いたくなるし、やりたくなりますよね。
だけど逆に強制されると、それはそれでなんだか嫌で……
「言わなきゃダメ」
「やらなきゃダメ」
そう言われると途端に、言いたくなくなるし、やりたくなくなっちゃう。
「勉強しなさい」
なんて言われると、やる気がなくなっちゃうみたいな、ね。
人の心って不思議なもんですよね。
それでも、やりはじめてしまえば案外つづいたりするから、さらに不思議。
やってるうちに意外と楽しくなってきたりしてね。
「ぶりぶりぶ~!」
「おしり ブー ブー」
そんな言葉も言ってるうちにおもしろくなってくるかも……?
恥ずかしかったはずなのに愉快に思えてきたりしてさ。
普段は言わないような言葉だけに案外クセになっちゃうかもよ!
以上、読まなきゃダメ? ずっと笑いぱなしの画期的な読み聞かせ絵本『えがないえほん』のご紹介でした。
おしまい
「ブヒィ〜!」
コメントを書く
コメントはまだありません。