上から読んでも下から読んでも楽しめる!愉快な回文絵本『さかさことばで うんどうかい』

出典:西村 敏雄『さかさことばで うんどうかい』/福音館書店

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『さかさことばで うんどうかい』のご紹介です。

上から読んでも下から読んでも楽しめる!
回文だけで構成された愉快な1冊。

上から下から、何度も読み返したくなること請け合いです。
動物たちの、ちょっぴりおかしな運動会をお楽しみください!

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絵本『さかさことばで うんどうかい』の情報

著者:西村 敏雄/作
出版社:福音館書店
出版年:2015年6月
ページ数:32ページ
対象年齢:5歳から

『さかさことばで うんどうかい』のあらすじ

動物たちが選手入場してきました。
さぁ、ちょっぴり変わった運動会の開幕です。

まずはパン食い競争。
体の大きなぞうくんが、その長い鼻をつかってパンをたくさん掴みます。

「ぞうくん くうぞ」
「よう くうよ」

お次は騎馬戦。
あか組のうさぎさんが、しろ組のカメさんに体当たり!

「さかさだ さかさ」
「かめ だめか」

とび箱、重量挙げ、フォークダンス。
なんだか運動会らしくないものも混じってますが……

競技はまだまだつづきます。
お昼休みをはさんだら、玉入れと新体操。

そして最後の種目はリレーです。

「いちい だれだ いちい」
「たぶん ぶた」

おわり わお!

出典:西村 敏雄『さかさことばで うんどうかい』/福音館書店

絵本『さかさことばで うんどうかい』の内容と感想

竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)。
確かに貸した(たしかにかした)。

逆さから読んでも同じになる「回文」というやつですね。
なんと、この回文を絵本まるまる1冊でやっちゃいました!

「だん だんと とんだんだ」
「できる やれば ねばれ やるきで」

どのページをひらいても回文だらけ。
さかさことばで繰り広げる動物たちの運動会です!

だけどちょっとまって!
この運動会が変なのは、さかさことばだけじゃないんです。

種目もなんだかおかしい!
運動会なのに重量挙げや新体操って……

さらに選手である動物たちが、みんなちょっと変!

玉入れでは、足にバネをしこんでイカサマをするイノシシ。
新体操では、気を抜くとガニ股になっちゃうウマ。

コミカルに描かれた動物たちの、とぼけた表情がまたいい!
もう、みているだけで笑えちゃいますね。

文章だけでもイラストだけでも愉快な作品。
それが一緒に読めるんだから、おもしろくないはずがない!

上から読んでも下から読んでも楽しめる、あそび心満載の1冊です。

出典:西村 敏雄『さかさことばで うんどうかい』/福音館書店

さかさことばのうんどうかい

さかさことばだけで運動会を描いちゃう発想がおもしろい!
多少強引でも、ユーモア交えてやりとおすのは、ほんとにすごいですよね。

なんだか触発されて、自分でも考えてみたけど、ぜんぜんアイデアが浮かんでこない。
ぼくの貧相なボキャブラリーじゃ、せいぜい「しんぶんし」か「トマト」ぐらい……

で、他の人はどうかと思って調べてみたら、みんなおもしろい回文を考えてるものなんですね。

リモコンてんこ盛り(りもこんてんこもり)。
素でキス出来んほど本気で好きです(すできすできんほどほんきですきです)。

などなど……でるわでるわ、おもしろ回文。
やっぱり好きな人は多いみたいで、まるで、さかさことばの運動会みたい。

でもさ、さかさことばって、どうしてこんなに楽しいんだろうね。

上からも下からも同じように読める。
ただ、それだけでワクワク愉快な気分になれるんだから不思議!

こうやって、ひと工夫するだけで楽しめることって、実はけっこうあるのかな。
お金なんかかけなくても、特別な道具ははくてもさ。

要は考え方なんだよね。
楽しめるがどうかなんて自分しだい。

みる方向を変えてみるだけでいいんだから。
上から読んでも下から読んでも楽しめる、さかさことばみたいにさ。

以上、上から読んでも下から読んでも楽しめる!愉快な回文絵本『さかさことばで うんどうかい』のご紹介でした。

おわり わお!

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