天使が届ける「個性」のプレゼント 貼り絵絵本『かみさまからのおくりもの』

出典:ひぐち みちこ『かみさまからのおくりもの』/こぐま社

みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。

今日は、絵本『かみさまからのおくりもの』のご紹介です。

赤ちゃんの誕生すると、神さまが一人ひとりに「個性」という名の贈りもの。
天使が赤ちゃんのもとへプレゼントを届けます。

「みんなそれぞれ違いがあっていい」
そんなメッセージを語りかけてくれるようで、心があたたまります。

子育てに悩んでいるママやパパ。
お友だちと自分を比べて悩んでいる子どもたちにも読んでほしい1冊。

出産祝いのプレゼントとしても人気の絵本です。

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絵本『かみさまからのおくりもの』の情報

著者:ひぐち みちこ/作
出版社:こぐま社
出版年:1984年9月
ページ数:28ページ
対象年齢:3歳から

『かみさまからのおくりもの』のあらすじ

赤ちゃんが生まれるとき、神さまは一人ひとりに贈りものをプレゼント。
そして、その神さまからの贈りものは、天使が運んできます。

「ほぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ」
まさに今、5人の赤ちゃんが生まれました。

天使が赤ちゃんのもとへ贈りものを届けます。

ほっぺの赤い赤ちゃんには「よくわらう」
大きい赤ちゃんには「ちからもち」

泣いている赤ちゃんには「うたがすき」
よく動く赤ちゃんには「よく たべる」

すやすや寝ている赤ちゃんには「やさしい」

それぞれ神様からの贈りものを受け取った赤ちゃんたち。
みんなは個性を持ってスクスク成長しました。

「かみさま すてきなおくりものを ありがとう」

出典:ひぐち みちこ『かみさまからのおくりもの』/こぐま社

絵本『かみさまからのおくりもの』の内容と感想

神さまからの贈りもの。
それは赤ちゃん一人ひとりへの「個性」のプレゼント。

それぞれ与えられた「その子らしさ」で元気に成長していく。
「みんな違いがあっていいんだよ」というメッセージに勇気をもらえます。

子どもを育てていると、どうしても他の子と比べたり、ちゃんとできているか不安になってしまいますよね。

「みんなできているのに、うちの子だけ……」
「自分の育て方が間違っているんだろうか」

そんなふうに焦ったり、イライラしちゃったりしてね。
でもね、追い込んだり、羨んだりする必要なんてない。

「心配しなくて大丈夫だよ」
絵本のなかから、そう語りかけてくれているようでやさしい気持ちになれます。

「できないことがあってもいいんだ」
「自分の得意なことを活かせばいいんだよ」

絵本のメッセージは、読み聞かせてもらった子どもにも伝わるはずです。
貼り絵で描かれたイラストが、よりいっそうあたたかみを感じさせますね。

親子でゆっくりと読んでほしい1冊。
出産祝いのプレゼントとしてもおすすめの、ロングセラー絵本です。

受賞歴
・全国学校図書館協議会選定図書

出典:ひぐち みちこ『かみさまからのおくりもの』/こぐま社

みんな違って、みんないい

みなさんは、わが子にどんなふうに成長してほしいと願いますか?

まわりに自慢できるような立派な子?
それとも、やさしくて気が利く子?

親として「こうなってほしい」と望むのは当然のことですよね。
だって幸せになってほしいから。

だからかな、つい厳しくなったりして。
他の子と比べてガミガミと小言をこぼしてしまったりね。

だけどね、親の役目は子どもの生き方を決めることではなく、子どもの生き方を応援してあげること。

「そんなんじゃダメ」
「言うとおりにしなさい」

そうやって価値観を押し付けるのは親のエゴでしかない。
それぞれある個性を生かしてあげる方がずっと大事なんです。

認めてあげること。
受け止めてあげること。

他人と比較する必要なんてないし、誰かが決めた「普通」なんかにとらわれなくてもいいんだよ。

できないことがあったっていい。
足りないものがあったっていい。

誰だって、ありのままで幸せになることはできるから。
幸せになる権利は、みんなはじめから与えられているんだからさ。

以上、天使が届ける「個性」のプレゼント 貼り絵絵本『かみさまからのおくりもの』のご紹介でした。

おしまい。

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