出典:馬場 のぼる『11ぴきのねこ』/こぐま社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『11ぴきのねこ』のご紹介です。
大人気シリーズの第1作め。
とらねこ大将と10ぴきののらねこたちの愉快な冒険物語。
自由気ままでわがままな仲間たち。
みんな好き勝手なようでいて、必要なときは力を合わて協力し合う。
そんな愛おしい11ぴきのねこたちのはじまりの絵本です。
絵本『11ぴきのねこ』の情報
『11ぴきのねこ』のあらすじ
11ぴきののらねこがいました。
小さな魚を分けあって、いつもお腹ぺこぺこです。
ある日、ひげの長いじいさんねこがやってきて言いました。
山の向こうの広い湖に怪物みたいに大きな魚が住んでいるぞ、と。
「そんな おおきな さかななら、おなかいっぱい たべられるぞ」
話をお聞いたねこたちは大興奮で出かけます。
みんなで力を合わせればどんな怪物だって捕まえられるはず。
11ぴきは野を超え山を超え、目的の湖にたどり着きます。
「さあ、どんな魚がでてくるか」
いかだを作り、湖の中の島で魚が現れるのを待つねこたち。
いざ、飛びだした魚に襲いかかりますが「フワーん」と、はねとばされてしまいます。
作戦を練って何度も挑戦してもうまくいきません……
ある晩、島の上で眠っている大きな魚をみつけました。
今がチャンスとばかりに、力を合わせ、ついに魚の怪物を捕まえました。
みんなを驚かせようと、帰るまで食べないと約束をした11ぴき。
「それまでは ぜったいに たべないこと!」
「さんせーい」
ところが帰る途中で……
夜がきて、夜が明けると……
絵本『11ぴきのねこ』の内容と感想
とらねこ大将と仲間たちが織りなす楽しいお話。
大人気「11ぴきのねこ」シリーズのはじまりの物語です。
このねこたちときたら、みんな自分の欲に正直でわがまま。
我慢できないし、寝込みをおそったりして、ちょっとずるいし……
だけどなんだかにくめない、愛おしいねこたち。
それぞれ好き勝手にみえて、必要なときは力を合わて協力し合う。
みんなとってもパワフルで行動的。
最後には約束したのに……
「結局、食べるんかーい!」と突っ込みを入れたくなりますよ。
その自由奔放な感じがみていて爽快です。
ちなみに、絵本の中で登場する歌「ねんねこさっしゃれ」の歌詞はこぐま社のホームページに掲載されています。
気になる方は確認してみてくださいね。
発行部数は151万部のミリオンセラー作品*1。
シリーズ累計では330万部をこえる人気シリーズ。
そんな、かわいい11ぴきのねこたちによる愉快な1冊です。
受賞歴
- 全国学校図書館協議会選定
- 日本図書館協会選定
- 厚生省中央児童福祉審議会推薦
- 第15回 産経児童出版文化賞
続編・シリーズ作品
【「11ぴきのねこ」シリーズ】
- 11ぴきのねこ(1967年4月)
- 11ぴきのねことあほうどり(1972年11月)
- 11ぴきのねことぶた(1976年12月)
- 11ぴきのねこふくろのなか(1882年12月)
- 11ぴきのねことへんなねこ(1989年12月)
- 11ぴきのねこマラソン大会(絵巻絵本)(1992年7月)
- 11ぴきのねこかるた(1994年12月)
- 11ぴきのねこどろんこ(1996年10月)
猫みたいに気ままに
大のねこ好き、ニコパパです。
絵本の11ぴきのねこたちって、いつも自由で楽しそう。
実にねこらしいというのか、子どもみたいというのか。
みんな自由奔放な感じがしてうらやましいですね。
そういう「自由」とか「奔放さ」みたいなところって。
大人になるにつれ失くしてしまったもののひとつなのかなあ、なんて思うことがあります。
だんだん常識だったり、世間体なんかが重しになってきて。
「こうじゃなきゃいけない」とか。
「こんなことしたらダメ」とか。
自分自身で制限をつけては息苦しくなって。
自分のなかの「当たり前」を家族や子どもに押し付けて、勝手にイライラしたりして。
結局は自分しだいなんですよね。
縛っているのも、窮屈にしているのも。
決まりもルールも、そんなものどこにもないはずなのにね。
「普通はそんなことしない」
「もういい大人なんだから」
そんな声にいちいち悩まされるぐらいなら気にしなければいいんです。
失敗したって、恥かしい思いをしたって、べつに大したことじゃないんだから。
絵本のねこたちだって何度も失敗したり、自由気ままで楽しそうにしていますし。
人生なんて楽しんだもの勝ち。
むずかしく考えていないで、好きなように生きればいいんですよね。
以上、自由奔放で愉快な仲間たちの冒険物語 ロングセラー絵本『11ぴきのねこ』のご紹介でした。
おしまい。
*1:トーハン「ミリオンぶっく2018年版」のデータを元に記載しています。
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