出典:せな けいこ『おばけのてんぷら』/ポプラ社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『おばけのてんぷら』のご紹介です。
野菜と一緒にメガネもおばけも油であげちゃう、うさこのお話。
最後までおばけに気づかない、おちゃめなところも魅力の1冊。
読み聞かせにも人気のロングセラー絵本です。
「ああ、おいしい。てんぷらって だーいすき」
そんなうさこの幸せそうな顔をみていると、おなかが空いてきちゃいますよ!
絵本『おばけのてんぷら』の情報
出版社:ポプラ社
出版年:1976年11月
ページ数:32ページ
対象年齢:3歳~5歳
読み聞かせ:2歳から
『おばけのてんぷら』のあらすじ
食べることが大好きな、うさこが山へ草摘みに出かけます。
すると、こねこくんがお弁当を食べていました。
「あれ! こねこくん なに たべてるの? おいしそうね」
おかずのてんぷらを少し分けてもらったら、とってもおいしい!
こねこくんからお料理の本をかりて、うさこは自分でもつくってみることに。
にんじん、おいも、さやえんどうに、かぼちゃ、たまねぎ……
てんぷらの材料をいっぱい買いそろえて準備は万端!
野菜を切ったら、ころもさっとつけて、熱い油でじゃーっとあげる。
玉ねぎが目にしみて、眼鏡をはずして置いておくつもりが、うっかり間違えてころもの中に……
我慢できずにつまみぐいしながら、うさこはご機嫌です。
「おやっ、なんだろう? おいしそうな におい!」
てんぷらのおいしそうなにおいにつられて、山のおばけがやってきます。
こっそりしのびこんで、うさこのあげたてんぷらを次々食べていっちゃう。
ところが、おばけは油ですべってころものなかに、ぽちゃーん!
おばけは大丈夫かな?
このままじゃ、おばけのてんぷらになっちゃうよ~。
あれ、そういえばメガネはどうなった……?
絵本『おばけのてんぷら』の内容と感想
せなけいこ「めがねうさぎ」シリーズの1冊。
貼り絵で描かれたイラストがとってもかわいい!
読み聞かせにも人気のロングセラー絵本です。
メガネてんぷらにしちゃう、ちょっとおっちょこちょいなうさこ。
最後までおばけに気づかないおちゃめなところも、またチャーミング!
「おや、なんだろう! ぴょんぴょん はねてるわ。
いやに いきの いい やさいね。まあ、いいや これも あげましょう」
おばけを揚げちゃいそうになるシーンなんだけど。
小さなことは気にしない……ってレベルかな、これ……
まあ、うさこは楽しそうだし、おばけも無事だったし、よかったのかな?
そしてそして、やっぱり気になる!
おばけのてんぷら!
絵本ではするりと飛びだしちゃったけど、もし食べたらどんな味なんだろうね。
イメージだと、触感はモチモチかふわふわかどっちかかな。
まあどっちにしても、あまりおいしそうではないですけどね。
ちょっぴりシュールなお料理絵本。
おいしそうなてんぷらが食べたくなる、おなかが空いちゃう1冊です。
受賞歴
- 第4回 料理レシピ本大賞2017 絵本賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
続編・シリーズ作品
【「めがねうさぎ」シリーズ】
- めがねうさぎ(1975年2月)
- おばけのてんぷら(1976年11月)
- めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス(2002年11月)
- めがねうさぎのうみぼうずがでる!!(2005年11月)
知らないほうがいいこともあるのかな……
「もうすぐでおばけのてんぷらを食べるところだった」
もしその事実を知らされたら、うさこはどう思っただろう……
まあきっと、うさこのことだから聞いたところでケロリとしているだろうけどね。
だけどさ、世の中には知らない方がいいことだってあって。
知らなくていいこともたくさんあったりして。
「知らぬが仏」なんて言葉もあるぐらいだしね。
無理に知って、腹を立てたり不安になるぐらいなら知らないほうがいいのかな。
だって知らなければ心を乱されようがないもんね。
きっとそのほうが楽しく生きられるんだよ。
絵本のうさこをみてれば、そんなふうに感じちゃうよね。
そうそう、そういえば最近、てんぷらを食べすぎておなかが出てきた気がするんですよ。
でも体重計には乗らないことにしているんです。
だって計らなきゃ、太ったかどうかは知らないままですからね。
以上、おばけもメガネも油であげちゃえ! おいしいロングセラー絵本『おばけのてんぷら』
のご紹介でした。
おしまい。
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