出典:マーガレット・ワイズ・ブラウン,アリス&マーティン・プロベンセン『いろいろこねこ』/講談社
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『いろいろこねこ』のご紹介です。
子ねこのブラッシュとハッシュ。
ふたりのかわいいペンキ屋さんのお話。
色づかいがとっても素敵な1冊です。
絵本をとおして、楽しみながら色や調色について学べます。
さあ、子ねこのペンキ屋さんのお話がはじまるよ!
絵本『いろいろこねこ』の情報
著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 アリス&マーティン・プロベンセン/絵 木原 悦子/訳
出版社:講談社
出版年:2002年8月
ページ数:31ページ
対象年齢:3歳から
『いろいろこねこ』のあらすじ
子ねこのペンキ屋さんの、ブラッシュとハッシュ。
ふたりは色の発明家。
いろんな色を混ぜ合わせて、新しい色をつくる天才です。
だけどそんなブラッシュとハッシュにも、まだない色があります。
それはふたりの目の色とおなじ、みどり色のペンキです。
ふたりはみどりのペンキをつくることにしました。
まずはブラッシュが赤のペンキと白のペンキを一緒にしてみました。
さぁ、どんな色ができたかな?
できたペンキはピンクでした。
お次はハッシュが黄色のペンキと赤のペンキを一緒にしてみました。
さぁ、どんな色ができたかな?
オレンジのペンキができました。
ブラッシュとハッシュは次々ペンキを混ぜ合わせて行きます。
だけどなかなか、お目当てのみどりができません。
さて、ふたりはみどり色のペンキをつくることができるのでしょうか……?
絵本『いろいろこねこ』の内容と感想
講談社の翻訳絵本「クラシックセレクション」シリーズの1冊。
子ねこペンキ屋さん、ブラッシュとハッシュの物語です。
愛らしいふたりの子ねこが、みどりのペンキをつくろうと奮闘します。
いろんな色を混ぜながら、そのたびにどんな色かを教えてくれます。
赤と白でピンク色。
ピンクはブタさんの色、バラの花の色。
赤と黄色でオレンジ。
オレンジは果物の色、海に沈む大きな夕日の色。
赤と青でむらさき。
むらさきはスミレの花の色、夕暮れの影の色。
そんなふうにふたりが絵を描きながら説明してくれちゃいます。
楽しみながら色を覚えたり、調色の基本をお勉強できる1冊です。
ふたりは夢の中でもたくさんの色にかこまれていて、ちょっぴり幻想的な雰囲気も楽しめますよ。
とにかく色づかいがとっても素敵な絵本!
どのページを開いてもカラフルなイラストにワクワクしちゃいますね。
アメリカで1949年の発刊以来、世界中で読まれているロングセラー名作絵本です。
いろんな色を混ぜ合わせちゃえ!
色って不思議だと思いませんか?
だって色と色が混ざると新しい色が生まれるんですよ。
青と赤でむらさきになって。
黄色と青でみどりになって。
まるで魔法みたいでおもしろいですよね。
組み合わせしだいで、ぜんぜん違う色ができあがるんだから。
だけどそれは、ぼくたち人間だっておなじですよね。
「十人十色」なんて言葉があるけど、一人ひとり異なる色があって。
違う色と色が混ざりあって、新しい色をつくりあげていく。
組み合わせしだいでさ、赤でも青でもオレンジでも、みどりだって。
ブラッシュとハッシュみたいにどんな色だってつくれるんだよ。
ひとりじゃできないことなら、ふたりで。
ふたりじゃできないことも3人、4人と増えればきっとできるはずなんだ。
みんなで手を取り合って、力を合わせれば、可能性は無限大なんだから。
以上、かわいい子ねこのペンキ屋さん 楽しく色を学べる名作絵本『いろいろこねこ』のご紹介でした。
おしまい。
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