出典:乾 栄里子,西村 敏雄『バルバルさん』/福音館書店
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『バルバルさん』のご紹介です。
ステキなお店「とこやバルバル」で働く床屋のバルバルさん。
どんなお客さんにもしっかり丁寧に対応します。
職人として自分の仕事に誇りをもちながらも、楽しむことを忘れないで働いている。
そんなバルバルさんのゆるやかな日常をお楽しみください。
絵本『バルバルさん』の情報
『バルバルさん』のあらすじ
バルバルさんは床屋さんです。
毎日「とこやバルバル」で楽しく働いています。
だけど今日は、ちょっと変わったお客さんが次々やってきます。
たてがみが絡まって困っているライオン。
髪を生やしたいと来店してきたワニ。
プードル犬のようになりたいヒツジがやってきたり。
ドロドロになった体をきれいにしてほしいと、小さなお客さんがやってきたり。
それでもバルバルさんはプロの床屋さん。
どんなお客さんが来ても「どうぞ こちらへ」
そう言って難しいリクエストにもしっかり応えます。
どうして今日は動物のお客さんばかりなんだろう?
不思議に思いながら、看板をしまおうと外に出てみると……
絵本『バルバルさん』の内容と感想
福音館書店「こどものとも絵本」の1冊。
ほのぼのとした画のタッチに、少しとぼけた表情が印象的。
どんなお客さんがきても丁寧に対応していくバルバルさん。
絵本からも、その誠実な仕事ぶりが伝わってきます。
楽しみながら働くこと、予想外なできごとを楽しむこと。
『バルバルさん」は、そんな「楽しむ」を感じられるステキな絵本です。
きちんとオチがあって、終わり方もスッキリと気持ちが良いですね。
受賞歴
・第2回 子どもの絵本大賞 in 九州 この本よかっ 第3位
もしもバルバルさんがいたら
髪を切るといえば、子どもの頃は近所の床屋さんで、それが大人になり、いつからか髪を切るのは美容室に変わっていました。
なんだかオシャレな雰囲気にはじめは緊張したのを覚えています。
さすがにもう慣れたけれど、それでも新しいお店に行くときは今でも少し苦手。
あの美容室の独特な空気感に、なぜだかドキドキしてしまうんです。
そんなときは、もし担当の美容師さんがバルバルだったらと想像してみます。
ライオンやワニ、たとえどんなお客さんが来ても見事に満足させてしまうバルバルさんです。
きっと楽しい時間になること間違いなしですよね。
だけどバルバルさんだと、ついつい無理なお願いをしたくなるんだろうなあ。
どんなことをお願いしようかなあ……
それでもきちんと応えてくれそうだから不思議。
そんなことを考えていると、いつのまにか「苦手」が「楽しい」時間に変わっているかも?!
以上、予想外なできごとも楽しめる ステキな床屋『バルバルさん』のご紹介でした。
おしまい。
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