みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本の読み聞かせの効果についてのご紹介です。
絵本の読み聞かせといえば子どもとのふれ合いの定番ですよね。
ただ楽しめるだけではなく、子どもに良好な影響があることも有名です。
だけどなんとなくは知っているけど実際のところはどうなのかな。
「子どもにどんな影響があるんだろう?」
「なんだか良さそうだけど、どんな効果があるんだろう?」
そんなママやパパの声にお応えして、絵本の読み聞かせの効果と子どもの心に与える影響についてご紹介します。
もくじ
読み聞かせの効果
絵本はずっと昔から、世界中で子どもたちへ読み聞かせられています。
だからこそ、これまでさまざまな研究や検証が行われてきました。
多くの心理学的研究でも、絵本の読み聞かせが子どもにプラスの影響を与えることが報告されています。
そんな絵本の読み聞かせが与える7つの効果をまとめてみました。
1.創造力や好奇心を育くむ
絵本の読み聞かせは子どもの創造力や好奇心を育くみます。
次の展開が気になってハラハラドキドキしたり。
ページをめくると「ホッ」と安心したり。
「このあとどうなるのかな?」
「このときどんな気持ちだったのかな?」
そんなふうに想像することで創造力は養われ、好奇心が育ちます。
それに子どもって絵本が終わっても続きのストーリーを自分で想像したりしますからね。
自由な発想が子どもにいい影響を与えるんでしょうね。
2.心の成長を促す
絵本の読み聞かせが子どもの感性を養い、情緒的発達を促します。
読み聞かせをしているときの子どもは、脳のなかの感情、意欲や意思などを生みだす部位が活発になることがわかっています。
さらに、絵本のキャラクターに共感したりすることで、他人の気持ちを理解したり。
相手への思いやりを持つことで人間関係を豊かになりますね。
絵本の場面によって声色、話し方や表情を変えての読み聞かせで感情表現が豊かになりますし。
お腹のなかでずっと聞いていたママやパパの声は赤ちゃんにとって一番の安定剤。
声を聞かせたあげることで落ち着いた心が育まれます。
3.言語能力を高める
絵本の読み聞かせが、子どもの言語能力の発達に効果的です。
いろんな絵本に触れることで、子どもはたくさんの言葉に出会います。
絵本をとおして、普段は使わない言葉を耳にする機会も増えます。
小さな子どもってスポンジのようにグングン吸収しますからね。
読み聞かせによって言葉をたくさん覚え、聞く力を育てるんです。
4.ママやパパとのコミュニケーション
みなさんはどんなふうに読み聞かせのしていますか?
子どもを膝に座らせて、抱え込むように読み聞かせたり。
寝かしつけのときにベッドやお布団で並びながらだったり。
そういったママやパパとのふれ合いがスキンシップとしても最適です。
絵本と内容に合わせて体を動かしたり。
一緒に声を合わせてセリフを言ってみたり。
読み聞かせをとおしたコミュニケーションで、親子の絆が深まり子どもに安心感が生まれます。
5.子どもが本好きになる
絵本の読み聞かせ習慣があった家庭に育った子どもは、本好きになる傾向があるようです。
幼いころからの読み聞かせによって読書への抵抗がなくなります。
読み聞かせの習慣で「本を読む」ということが、ごく当たり前ののことになるんですね。
ママやパパに絵本を読んでもらった楽しい時間。
そんな幸せな記憶や思い出はいつまでも残っているものですから。
読み聞かせが本を読む楽しみを知り、本に対する興味を育てます。
6.育児の手助けになる
意外と見過ごされがちだけどママやパパには地味にうれしい。
絵本の読み聞かせが育児の手助けになることもあるんです。
なんでも「イヤイヤ!」と言うことを聞いてくれないときって困りますよね。
そんなとき、たとえばお風呂を嫌がる子どもに『おふろだいすき』を読んであげてから。
「かばさんみたいにできるかな〜」と言うとすんなりお風呂に入ってくれたりすることがあるんです。
お気に入りの絵本に影響されてパクパクご飯をたべるようなったり。
苦手だった歯みがきを進んでするようになったり。
良くも悪くも、子どもってすぐに影響されちゃいますからね。
7.大人の心も安定させる
絵本の読み聞かせの効果というと、子どもだけのものだと思われがち。
だけど読み聞かせは聞き手である子どもだけでなく、読み手である大人にもプラスの効果があります。
読み聞かせは親と子が寄りそいながら、ひとつのことに向き合う時間。
そこから親子の愛情を確認したり、精神的なリラックス効果が期待できます。
また、読み聞かせ中の大人の脳内は、想像したり感情や記憶のコントロールを司る部分、がひとりで読むときよりも活発に活動しているそうです。
絵本の読み聞かせは、一方通行ではなく親子の相互的なコミュニケーションなんですね。
ニコパパの想い
一般的な話はひと通り終えたので、ここからはぼくの個人的な考えを。
ぼくが昔から本を読むのが好きなのもあって、子どもにも本を好きになってもらいたいという思いはあります。
ぼく自身、絵本ソムリエとして活動しているので、その娘が本嫌いというのはやっぱりさみしいですかね。
だからといって強要したりするつもりはありませんけどね。
集中力が高まるとか、語彙力がつくとかは、まぁそうなるにこしたことはないんだろうけど。
そのへんは副産物というか、おまけみたいなものなのかなあ、と。
子どもの教育のために無理に「絵本の読み聞かせをしなきゃ」っていうのはなんか違うんじゃないのかな、という気がします。
個人的には「頭がいい」とか「運動ができる」とか、そんなことよりも笑顔で過ごしてくれさえすればそれでいいかなと。
なのでぼくの場合は「頭が良くなる」とかよりはコミュニケーションとしての意味合いが強いですかね。
夜、仕事から帰ってから、外に遊びに行ったり走り回ったりするわけにもいかないですし。
そういう意味でも場所や時間をえらばず手軽にできる娯楽ですよね。
「気に入ってくれるかな」と選んだ本を喜んでくれたり。
読み聞かせ方を工夫したら大きな声で笑ってくれたり。
そうやって子どもにとってだけでなく、読み手である大人も楽しめますし。
あとは娘が大きくなって、子どものころに読んでいた絵本を自分の子どもにも読んであげたりして。
「ママやパパもこんな想いだったのかなあ」とか。
そんなふうに思ってもらえたら素敵ですよね!
そうやって2代、3代と共有しながら読みついでいけるのも絵本の魅力です。
まとめ
子どもに絵本の読み聞かせをすることは心や知能的な発達など、さまざまなメリットがある。
だからといって「絵本を読んであげなきゃいけない」と負担に感じたりするのはNGです。
それがママやパパのストレスになってしまっては子どものためにもなりませんよね。
嫌がっている子に無理やり読み聞かせたりするのは逆効果でしかありません。
「あくまでもコミュニケーションのひとつ」
それぐらいの軽い気持ちで楽しんでもらえたらいいのかなと思います。
親子で楽しめて、それが子どものためになるんだったら素晴らしいことですよね。
自分から「絵本の読み聞かせの効果」なんて解説しておいて恐縮なんですが……
まあ、あまりむずかしく考えずに楽しむことが一番なんですよね。
以上、絵本は紙だが役に立つ!絵本の読み聞かせの効果と子どもの心に与える影響でした。
おしまい。
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