出典:中川 ひろたか,市居 みか『こぶたのブルトン あきはうんどうかい』/アリス館
みなさん、こんにちは。
絵本ソムリエのニコパパです。
今日は、絵本『こぶたのブルトン あきはうんどうかい』のご紹介です。
こぶたのブルトンシリーズ第4弾。
今回は秋の運動会のお話です。
こぶたのブルトン、イタチのアンドレ、ダルマのタカサキさん。
おなじみのメンバーが、いろんな競技で大暴れ!
動物たちの運動会、のなかに……だるまがひとり。
ツッコミどころ満載の珍妙な運動会の開幕です!
絵本『こぶたのブルトン あきはうんどうかい』の情報
『こぶたのブルトン あきはうんどうかい』のあらすじ
今日は、こぶたのブルトンたちの運動会。
「ブルトン! いくぞー!」と、お友だちがお出迎え。
だるまのタカサキさんと、イタチのアンドレです。
会場のどんぐり広場にむかうと、早くもを応援合戦がはじまっています。
ブルトンたちは、サカサキさんの体の色にあわせて、あか組ですね。
パンパカ パンパカパーン!
さあ、選手入場。
ゲートをふさぐように寝ている、トドじいさんを踏んづけながらの行進です。
最初の競技は玉入れです。
「よーい、ピーッ!」
しろ組にはキリンがいて、長い首を活かしてじゃんじゃん玉を入れていく!
これはだめかな~っと思ったら……
なんとサカサキさんが、しろ組のかごをバスケットゴールにすり替えていた!?
次は綱引き。
しろ組にはゾウ、サイ、クマと力自慢が勢ぞろい。
今回もあか組は旗色がわるそうだ。
「オーエス! オーエス!」
すると、力みすぎタカサキさんが「ブ~~~ッ!」とおなら!
あまりの臭さにみんな綱ををはなしちゃった……
そのあともパン食い競争、障害物競走と、競技はつづきます。
そして最後のメインイベントはだるおくりです。
「よーい、どん!」
いきなりもたついて、あか組が劣勢です。
みかねたタカサキさんが、だるま役に代わって……
さてさて、ブルトンたちあか組は、無事勝利することができるのかな……?
絵本『こぶたのブルトン あきはうんどうかい』の内容と感想
季節感あふれる「こぶたのブルトン」シリーズ第4弾。
今回のお話は、秋の運動会です。
こぶたのブルトン、イタチのアンドレ、そしてダルマのタカサキさん。
いつもの彼らが、玉入れや綱引きやパン食い競争など、いろいろな競技に出場します。
描かれる競技は5種目。
だけどブルトンがメインになるのは、パン食い競争ひとつだけなんです。
イタチのアンドレの変わらない扱い。
主人公なのに影の薄いブルトン……
というか、タカサキさんインパクトと濃すぎる存在感!
この絵本の主人公はブルトンではなくタカサキさんだったっけ?
そんな勘違いをしちゃうくらいに、今作もタカサキさんが大暴れします。
いきなり応援団かと思いきや、選手代表で宣誓しているし……
やりたい放題、もう、はちゃめちゃですよ!
子どもたちに大人気の、おならネタもあって笑いたっぷりの愉快な1冊。
これでもか!ってぐらいに、運動会の楽しさがいっぱいつまった絵本です。
続編・シリーズ作品
【「こぶたのブルトン」シリーズ】
- こぶたのブルトン ふゆはスキー(2004年11月)
- こぶたのブルトン なつはプール(2005年6月)
- こぶたのブルトン はるは おはなみ(2006年3月)
- こぶたのブルトン あきは うんどうかい(2006年9月)
最後まで全力で!
「うわー、あれじゃ かてっこないよー」
「もう しょうぶついてるよ」
こぶたのプルトンは、形勢が不利になるとすぐにあきらめちゃう。
やる前から投げだして降参しちゃう。
結果なんてやってみないとわからないにね。
でもこれって、ぼくらだって同じようなものなのかな。
大人になるほど「失敗」や「負け」を避けるようになってしまうから。
できなかったんじゃなくて、やらなかっただけ。
そうやって自分にも他人にも、いいわけした方が傷つかなくて済むから。
だけどね、結果だけにとらわれちゃうと息苦しくなっちゃうよ。
まわりからどう見られるかなんて気にしてないでさ。
少しぐらい格好悪くても、がむしゃらに。
「だいじょうぶ、まかせなさい。あきらめないで がんばるんじゃ」
サカサキさんに見習って、苦しいときほど盛りあげていかなきゃ。
力んでおならがでちゃってもいいからさ。
まあ、だからといってズルはダメだけど。
玉入れのかごをバスケットゴールにかえたりするのは、マネしないようにね。
以上、ツッコミどころ満載のはちゃめちゃ運動会絵本『こぶたのブルトン あきはうんどうかい』のご紹介でした。
おしまい。
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